オランダの首都、ヨーロッパ有数の港町、運河の町、などといった幾つもの顔をもつ大都市。花や風車、チーズやオランダ絵画など、多彩なオランダ文化を象徴するような町でもある。
また、第二次世界大戦時中のナチスによるユダヤ人迫害を逃れようと、アンネ・フランクが身を潜めた町としても大変有名。
13世紀に漁村として生まれが、1300年には自由都市、14世紀にはハンザ同盟の重要都市として飛躍することになる。そして、16世紀にはオランダ共和国が独立し、フランドルから安住を求めてやってきた移民たちにより、商業的発展が更にもたらされることとなる。そんな中、17世紀には、アムステルダム港は北アメリカ、アフリカ、ブラジル、インドネシアなどとの広域貿易による富を集め、欧州随一の交易市場として大発展。それに伴い、アムステルダムの町は世界で最も裕福な都市として大きく繁栄することとなった。その後、18世紀の相次ぐ戦争により一時は低迷するが、1815年にはオランダ王国の首都となり、現在に至る大都市としての地位を確立することとなった。
Data
国 | オランダ |
人口 | 757,861人(2008年12月) |
お土産 | 花アイテム/チーズ 木靴/風車飾り等 |
縁の人物 | アンネ・フランク レンブラント(画家) |
おすすめ度 | ☆☆☆☆☆ |
キャッチフレーズ | 運河の都 |
公式サイト | http://www.amsterdam.nl/ |
Map
ケルンなど、ドイツ西部の更に北西にあるのがオランダ。その中でも北西に位置し、港の外にはアイセル湖を通じて北海と繋がっている。町は運河が縦横無尽に網目のように走り、水の中の都という色が大変濃い。
Access
■ ケルンからICEで約2時間40分
■ デュッセルドルフからICEで約2時間10分
■ ハノーファーからICで約4時間20分
■ ドイツ国内の各空港から1時間程度
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道路と水路がしましま模様を描いている。
湾を背にした中央駅を中心として、環状に道路と運河が繰り返される街。
まるで、陸の人間と水の人間という別々の生き物が共生しているような世界だ。それくらい運河の社会が出来上がっている。
小舟や水上バス、水上タクシーなどが水面を滑り、その上には、橋の上の陸上人を見上げる水上人がいる。
一方で、道やレンガ造りの建物から水上を見下ろす陸上人。
そして、そこから笑顔のエコーが生まれ、街全体へと広がってゆく。
人間って、水の上にも町が創れるんだなって、そんな風に思った町がアムステルダム。
両生類ならぬ両生人が暮らす町、そして誰でも両生人になれる町が、オランダの首都アムステルダム。
運河に架かる小橋の上でのカフェタイム。
真下を通り抜ける船の観光客と目が合う。
子供はあっちこっちを指さして、くるくるくるくる首が回る。
そういえば、昨日のゲントやブルージュも屈指の運河の町だけど、この町は全く雰囲気が違う。こじゃれた大都市ってところかな。
ゲントやブルージュでのクルージングは、町のありのままの日常生活を「覗かせてもらっている」っていう感じがした。それに対してアムステルダムは、街全体から「どうぞご覧になってください」って案内されている感じがした。
どういうことって?
例えば、建物を例にとるとわかりやすい。
ゲントやブルージュは、建物があっちこっちを向いていて、水上を渡る私たちを気に留めていないっていう雰囲気がある。でもアムステルダムの建物は、建物の正面が全て運河の方を向いて整列していて、まるで建物たちに「ようこそおいで下さいました!」って歓迎されている感じ。
その雰囲気の違いが昨日とは違ってまた面白く、この町も独特の雰囲気を持った街だなって感じる。やっぱこの町も、17世紀には絶大な海上帝国を築いたオランダの首都だけある。
いったい幾つの舟がこの橋の下をくぐり抜けていっただろうか・・・あっという間に時間は過ぎていく。
ベネルクス3国3日間の旅も、いよいよクライマックス。
ブルージュの件もあって、正直この日は体調がすこぶる悪く、あまり観光を楽しめるような余裕もなかったけど、水陸を行き交う人の流れを見ていただけで、あっという間に時間は過ぎていった。
アンネ・フランクの家は大混雑で入れず、王宮などの観光物件だってじっくり見る余裕もない。歩けば体調が悪化するような最悪のコンディションを救ってくれたのは、やっぱりこの街独特の水陸文化だった。
北海から吹き抜ける海風、陸をカラフルに染める花文化、運河から聞こえてくる笑い声、そして街を動きまわる両生人。カフェテラスで眺める風景ばかりが心に残ってる、大都市ながらやわらかい思い出ばかりが色を染めている。
-町の小窓たち- |
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詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜アムステルダム〜でご紹介中です。
旅行記中にもあったように、最悪のコンディションで迎えたアムステルダムでした。旅前には一番楽しみにしていて、旅の最後を飾るにはもってこいの賑やかな町なのに、なかなか楽しめる余裕がなかったんです。でも、やっぱり水の流れが、大都市の中にゆるい雰囲気を作ってくれていて、本当に運河の町並みに救われたっていう思いが強いです。
みなさんも、旅行は十分にコンディションが整うように気を使ってください。
運河の町並みが綺麗に整っている町ですが、ヴェネチアやブルージュのような中世の色濃い雰囲気というものは感じられません。ですが、古くからの多くの建造部や、オランダの独特な雰囲気の建物に囲まれての観光は、この町だけの魅力ある一時を味合わせてくれます。
シンゲルの花市 | 水と花の町アムステルダムを象徴するスポットです。運河の上に築かれたたくさんの店の中には、色とりどりの花から木靴や風車の置物など、多くの種類のお土産が並んでいます。この細い路地は、アムステルダム最大の繁華街で、観光客で溢れかえっています。旅行の醍醐味であるお土産選びが楽しい一角です。 |
東インド会社 | 有名な世界初の株式会社で、歴史の教科書ではお馴染みだと思います。16〜18世紀にかけては、鎖国中の日本も含め、アジアとの独占貿易権から大変栄えました。運河沿いにある赤レンガの建物は1605年に建てられたもので、現在ではアムステルダム大学の一部となっています。 |
運河の町並み | どこを歩いても脇には運河がある、そんな町並みです。ほとんどの道路と平行して運河があるので、意外とごみごみしたような場所を歩いていても広々と感じます。また、町のいたるところに船乗り場があり、水上交通も発達。観光船もたくさん走っていて、アムステルダム観光にこの運河は欠かせません。 |
ニューマルクト広場 | アムステルダムの観光スポットのひとつで、お伽の世界の建物のような計量所があります。ここは海上帝国を築いた16世紀以降のオランダ貿易の中心となった場所で、現在では市民の憩いの場のひとつとなっています。また、広場のすぐ北西には飾り窓地区という政府公認の歓楽街があり、歌舞伎町どころではない異様な雰囲気があります。昼間であれば観光客もたくさん歩いているので、変な心配はしなくても大丈夫です。ただ、治安はよくないかもしれませんので、注意は必要です。 |
王宮とダム広場 | 13世紀にアムステルダムの発祥となったダム広場。その正面には、オランダ連邦共和国が17世紀に成立した際、市庁舎として建てられた王宮があります。ナポレオンの弟がオランダ王として使用した時期があり、現在では迎賓館として使用されています。 |
ファン・ゴッホ美術館 | 『ひまわり』や『糸杉』などで有名なゴッホの作品がある美術館です。油絵が200点、デッサンが500点など、たくさんのコレクションです。 |
西教会 | 17世紀にできた教会で、アンネの日記にも登場することで知られています。教会脇にはそのアンネ・フランクの像もあります。また、高さ85mというアムステルダム有数の高さを誇る塔からは、運河の綺麗な市街地が一望できます。 |
アンネ・フランクの家 | 第二次世界大戦中のナチスによるユダヤ人迫害で逃れたアンネ・フランクが、1942年から捕らわれる1944年まで隠れ家として住んでいた場所です。有名な『アンネの日記』が書かれた場所です。現在ではアムステルダム一といっていい観光スポットで、建物の前には長蛇の列ができています。 |
マヘレの跳ね橋 | アムステルダムには2つの木造跳ね橋がありますが、1671年に建てられて市街地の南東にあるこの橋は有名です。20分ごとに跳ね上がるので、その瞬間を見に来る観光客もたくさんいます。 |
オランダとはいっても、ドイツ西部の町からは遠くありません。ベネルクスの旅の最大のスポットのひとつでもあるので、楽しい思い出になることは間違いないと思います。
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