トップページ ドイツ留学 ドイツ旅行 ドイツ文化 ドイツ語アプリ 写真de小旅行 ミュンヘン情報 歴史人物占い ゲストブック
copenhagen

Copenhagen-コペンハーゲン-

 ドイツのすぐ北に隣接する北欧デンマークの首都コペンハーゲン。北ヨーロッパのパリとも呼ばれ、エーレスンド海峡を挟んだ対岸のスウェーデンを含めた、北欧で最大の都市圏を形成する世界的な都市。

 世界的に有名な人魚姫の像や、ドイツのグリムと肩を並べる童話界の巨匠、アンデルセンの故郷でもある。

 かつてはバイキングの横行する海域を支配し、一時は北欧全域を併合するまでの大国となったデンマークの独特な海洋文化が息づく魅力溢れる街である。

HOME > ドイツ旅行Terminal > ヨーロッパ14ヶ国の旅行記 / コペンハーゲン-Copenhagen-

Copenhagenの簡単な歴史の紹介-History-

人魚姫の像

 1000年頃に発見され、以来単なる漁港に過ぎなかったが、1167年の要塞化、1254年の都市権をなど経て商業の重要拠点として成長することになる。そんな都市としての発展の一方で、中世においてはドイツのハンザ同盟による攻撃、1658年から1659年にかけてのスウェーデン軍による包囲、1801年のデンマーク艦隊と英国艦隊の間のコペンハーゲンの海戦など、多くの争いに巻き込まれることとなる。近世になると、1850年代には市壁が開放され、多くの住宅が建てられ、町の広範化が進められた。その後、第二次世界大戦にかけて一時的にドイツ軍に占領されたものの、戦後はデンマークの首都、また北欧随一の大都市としての地位を確立している。

  •  Data

    Copenhagenのデータ

    人口509,861 人(2008年)
    名物アマリエンボー城の衛兵交代式
    物価水準世界トップ3レベルの超高物価
    縁の有名人アンデルセン
    テーマパークチボリ公園
    お土産ロイヤルコペンハーゲン(陶磁器)
    バイキンググッズ
    おすすめ度☆☆☆☆☆
    キャッチフレーズ北欧のパリ
    公式サイトhttp://www3.kk.dk/
  •   Map

    Copenhagenの地理

    コペンハーゲンの位置

     北欧の一国デンマークの首都で、ドイツの北にあるユトランド半島の東の海に浮かぶシェラン島の東の端にある。また、東のエーレスンド海峡を挟んでスウェーデンにも接する。GoogleMapを見る

  • Access

    Copenhagenへのアクセス

    ハンブルクからICE/ECで約4時間45分 (乗換なし)

    リューベックからICE/ECで約4時間5分 (乗換なし)

    フランクフルトからフライトで約1時間25分

    ミュンヘンからフライトで約1時間40分

    ベルリンからフライトで約1時間



    ※ハンブルクからのルートのみ、直通電車(ICEかEC)でコペンハーゲンまで行くことができます。途中電車ごと乗り込むフェリーで海を渡りますので、船旅行気分も味わえておすすめです!レストランやお土産店もあってくつろげますよ。

ここからはCopenhagen-コペンハーゲン- 旅行記-Reisebeschreibung-
アマリエンボー宮殿のフレデリク5世の騎馬像ストロイエ入口の印象的な町並み

徒然旅行記のコーナー -ピラーテン・フォン・バイキング-

 黒い波飛沫をあげながらバルト海を北上する。ハンザ自由都市ハンブルクから、かつてヴァイキングが席巻したこの海を突き進む。

 漆黒の世界に踊る影。夜空を見上げようとも星も見当たらない・・・何も見えない・・・このフェリーだけがこの世界の光。
 デッキの手すりに身を乗り出す。光はどこにも届かない。ここが海だと知らなければ、まさに光も何も存在しない闇の空間を漂っている感覚・・・

 漆黒の世界に揺れる旗。その時、闇に浮かび上がるかつての海の光景がこの目に飛び込んできた。


 うねる波に躍動する海賊達。両サイドが反り上がった船を操り、この海を牛耳る男達。2本の角に有名なあの鉄火面を被り、短剣を振り回す者、ぼろきれの様な服をつけて石を投げる浮浪者風の男、船と船の間で空に弧を描く槍・・・まるでパイレーツ・オブ・カリビアンのようなシーンが目の前で繰り広げられる、カリブの海賊とはまた違った、ヴァイキング達の世界。この海の底は、海賊船の墓場。財宝を積んだ1000年前の海賊船達が眠っているのか・・・波に飲まれた男達の幻影は、今でもこの海域に渦巻いている。

カラフルなニューハウン

超高物価!水が600円?!

 まーた妄想しちゃったよ。旅行中の一時・・・暇になると、どうもボーっと目の前の光景の時間を遡る癖がある。僕の頭にあるイメージと、実際にここで繰り広げられたドラマ、それぞれ全く違う姿かもしれないのに・・・。でも、得られる情報はできるだけ得て、その中で頭の中に空想を膨らませて重ね合わせていく・・・そうして、僕の中にひとつの光景が浮かび上がる。そんな楽しみ方、僕なりの楽しみ方のひとつ。どんな人でもその人なりの旅行の楽しみ方ってありますよね!

 空想の世界にいると、どうも感覚器が鈍る。現実に戻ってきたときには、身を凍らす海風にすっかり体も冷え切ってしまっていて・・・ソソソソって小走りでフェリーのレストランの暖かさに助けを求めにいった。

 2時間程のバルト海上の旅。30ユーロ程度のハンブルクからコペンハーゲンの旅に、まさかこんな船旅があったなんて、なんだか得した気分になる。でも、欲を言えば昼間の明るい時間がよかったなぁ・・・真っ暗闇の海の上なんて、人によってはただの酔いの場にしかならないし。でも、電車をそのまま飲み込むというフェリーとの出逢い、なかなか粋でいいじゃないか!コペンハーゲン旅行のプロローグとして貴重な思い出になった。


 夕方ハンブルクを出て5時間弱、途中船に食われた列車は、また船の腹から抜け出して、ここコペンハーゲン中央駅へとようやく腰を下ろした。もうくったくた。しかも既に22時をまわり、中央駅の売店ですらほとんど閉まっている状況。それでも、水を探し求める足を、北欧の神様は裏切らなかった。
 「あった!」キオスクの温かさに助けを求めに駆け込んだが・・・驚愕の数字に絶句したのは今でもはっきり覚えている。フェリーで両替したクローネを強く握り締める自分が、なんだか不憫に思えてきた・・・。握り締めた手から離れるクローネが、とてつもなく愛おしく思えた・・・。日本円で約600円というとんでもない値段の水。スニッカー1本ですら、500円くらいした気がする。多少の覚悟はしていたものの、この町の世界最高水準という物価の高さに、貧乏旅行がここまで辛く思えた旅行はなかった・・・。

海の都コペンハーゲン

町を行き交う中世ノルマン人

 翌日・・・雨上がりに晴れ渡る空に希望がいっぱいの朝!ユースでは最高クラスの高層ユースホステルで十分に疲れを癒し、北欧随一の大都市、観光都市を見てまわる条件は整った!


 至る所にお得意の空想を重ね合わせながら、中世ノルマン人があちこちを歩き回る。そんなシーンのページが、次から次へと僕の目の前でめくられていく。現代色の強いストロイエでさえも、ドイツでは見られないような北欧の雰囲気がどっしりと居座り、独特の航海民族の文化が流れている。街を行き交う人の顔も、おじいちゃんに角の生えた鉄火面を重ね合わせたら、(失礼かもしれないけど)まるで海賊のように見える。ニューハウンときたら、そこはまさにヴァイキングの海賊や荷積み荷降ろしをする中世海男のイメージ。
 デンマークってそれまでは高貴なイメージがあったが、宮殿以外のところではヴァイキング的なイメージの方がずっと強かった。というか・・・ヴァイキングのイメージを常に重ね合わせての観光となったので、他のどこでも体験できないような独特の雰囲気を味わえたのだ!

衛兵闊歩、交代の瞬間

ピラーテン・フォン・バイキング

 どこの遊園地にもあるバイキング、あれはまさにここのイメージから出来上がったアトラクション。東京でいえば、ディズニーシーの一角のような雰囲気もあり、心がわくわくするような高揚感を覚えた。カリブの海賊が作る世界観がパイレーツ・オブ・カリビアンであれば、バルト海の海賊が作る世界観は、ピラーテン・フォン・バイキング。ぱくりっぽいので、ドイツ語に言い換えてみました・・・。


 でも、賊って表現ばかりじゃ、下手したら良くないイメージをもってしまうかもしれないですね・・・それなら最後はきちんと整列して締めてみよう。

 アマリエンボー宮殿に目を移します。黒いふわふわの長い帽子を被った衛兵さんたちがいます。さすがに海賊のイメージはここには全くありません!一糸乱れることなく闊歩する衛兵さんに、デンマーク王国という国の現代のイメージを重ねてみます。そしたら、現代デンマークの紳士的なところが浮かび上がってきました!


 もうこれで締めましょう。「中世海賊ヴァイキングと現代紳士のデーン人の街」コペンハーゲンの旅行記をここらへんで終わりにします。読んでくださいましてありがとうございました。(敬礼!)


Copenhagen-コペンハーゲン- 旅行記-Reisebeschreibung- おわり

-町の小窓たち-

市庁舎前広場とストロイエ入口 チボリ公園入口 朝のストロイエ
ニューハウンとモニュメント カラフルなニューハウンの町並み 停船も雰囲気を出しているニューハウン アマリエンボー宮殿広場の中央にて
衛兵闊歩の通常光景 人形姫の像近くの教会 ゲフィオンの泉 人形姫の像
衛兵交代式と警備 衛兵交代式とファンファーレ ラウンドタワーからの眺め クリスチャンスボー城脇
クリスチャンスハウン 螺旋と金の印象的な教会 入り江とオペラハウス 巻きが印象的過ぎる尖塔

-旅行記後記-

アンデルセンの銅像

 読んでくださいましてありがとうございました!旅行前のデンマークに対するイメージとしては、イギリスのバッキンガム宮殿の近衛兵が被っているような、黒いもわもわした帽子をつけた衛兵さんのイメージでした。つまり、イギリス的な紳士的な雰囲気を想像していたんです。

 でも、アマリエンボー宮殿では、そんなイメージ通りの光景には出逢えましたが、それ以上に海賊ヴァイキングが支配していた中世のイメージの方を強く感じました。

 まずはバルト海!真っ暗な海でしたけど、かつての幻影が席巻する姿をイメージしたのが、コペンハーゲンの最後の最後まで僕の心に居座りました。ヴァイキングにまさに支配されちゃいました。でも、そのおかげで他のどの街でも体験できないような貴重な思い出になりましたし、指折りのお気に入りの町となりました。

 コペンハーゲンには非常にたくさんの見所があります!本当に1日ではとても回りきれないような魅力に溢れています。ちなみに僕の場合は、ハンブルクを夕方に発ち、夜遅くにコペンハーゲン入り。そして翌日の夕方には再びリューベックまで舞い戻るという超強行スケジュールでしたので、十分に見てまわることはできなかったのが心残りです・・・。

 最後ですが、もし南ドイツからハンブルクなどのドイツ北部に旅行したい、というプランを描いているような方は、是非是非このコペンハーゲンも行くことをお勧めします!英語はもちろん、ドイツ語でも割と通じますし、何より電車一本でいけてしまうのが便利です!そして、ドイツではなかなか縁のない船旅が味わえるっていうのも魅力ですよ。

 フランス、オーストリア、ベルギーなどの隣国に注目しがちですが、このデンマークも必見です!

検索

旅行Terminalメニュー

ドイツが舞台の独創物語

ロマンティック街道を往く

南ドイツ・バイエルン州の町々

旧東ドイツを旅しよう

ライン川都市と南西ドイツ

メルヘン街道とハンザ都市

ヨーロッパ14ヶ国の旅行記

100種以上!ドイツのお土産市場

キュービックランクで目的別観光

クリスマスマーケット特集!

ドイツのお祭りを動画でご紹介!

Facebook Like & mixi Button

Check

Bookmark & RSS

お使いのソーシャルブックマークやRSSのサービスに登録できます。

-町の見所-

 最初に断っておきます。Copenhagenは英語です。ドイツ語ではKopenhagenですが、このページでは英語名を使わせていただいてます。それでは本題ですが、バルト海に面した北欧の美しい都コペンハーゲン。北欧のパリと表現されるのも頷けるほど多くの観光スポットに彩られ、なんでもない街角ですら雰囲気のある建物ばかりです。世界遺産もあれば、童話の縁の地でもあり、文化的な面もあれば、衛兵の闊歩も見られるし、ヴァイキング時代からの独特の雰囲気もあります。ドイツ北部には北欧風の町並みをもった町もありますが、やはり本場はここぞという感じですよ!

人魚姫の像デンマークを代表し、コペンハーゲンにも縁のある作家アンデルセン。彼の代表作に『人魚姫』があるのはご存知だと思います。その人魚姫の記念碑がこの人形姫の像ですが、そのモデルとなった女性の足があまりに美しかったために足をそのまま表現したといわれています。
ゲフィオンの泉アマリエンボー宮殿の北約500m、人魚姫の像の南の海沿いにあります。牛に鞭を打っている女神ゲフィオンのユニークな噴水です。
アマリエンボー宮殿1794年にクリスチャンスボー城が焼失して以降、デンマーク王室の居城として使用されています。また、なんといってもこの宮殿の見所は、毎日正午に行われる衛兵の交代式で、女王が在宮の間については屋根に旗が掲げられており、銃を持った衛兵が闊歩する様子を見学することができます。
ニューハウン中世17世紀に、コペンハーゲンの市街地が発展拡大するなかで築かれた港です。またデンマーク作家の巨匠アンデルセンが18年間住んだ場所としても有名です。現在でも、世界の船乗りたちの集った中世当時の活気ある港の様子を感じることができ、漁港の両サイドに並ぶカラフルなレストラン、カフェ、みやげ物店などが人気のスポットとなっています。
オペラハウス2005年1月に、海沿いのホルメン地区にオープンした世界最高レベルの音響設備をもった劇場です。アマリエンボー宮殿と海を挟んだ対岸に大きく構え、見事な外観を誇っています。
チボリ公園1843年に誕生した、世界有数の歴史と名前をもつテーマパークです。乗り物やパントマイムをはじめとして、30以上のレストランなどがあります。毎年4月〜9月のハイシーズン、10月中旬、クリスマスの時期のみ開園しています。
国立博物館1684年に建造された商館をそのまま利用しており、デンマークで最大級の大きさを誇る博物館です。デンマークの主要な文化史について展示しており、特にヴァイキング時代のルーン文字が刻まれた石碑は必見です。
ストロイエコペンハーゲン市庁舎からコンゲンス・ニュートー広場にかけて続く歩行者天国であり、北欧一の繁華街として有名です。有名店が鎬を削っており、古い建物を改装した店など、歩いていると時間を忘れると思いますよ。
クリスチャンスボー城1167年に司教アブサロンによって建造された城が起源となっており、その後は新しくコペンハーゲン城として建てかえられるなどの流れを辿り、最終的に1733年にクリスチャンスボー城として誕生しました。その後二度焼失し、王宮としてのポジションはアマリエンボー城にあけ渡すものの、現在ではデンマークの国会議事堂として使用されています。
クロンボー城シェークスピアの戯曲『ハムレット』の舞台として有名で、2000年にはユネスコの世界遺産に登録されました。コペンハーゲン中心部からは遠く、北に約30kmのバルト海に面した場所に建っています。
ラウンドタワー1642年に王クリスチャン4世によって天文観測所として建てられました。高さ36m、直径15mという建物で、内部が非常に特徴的となっています。レンガを敷き詰めた床がらせん状に頂上まで続いており、1716年にはロシアのピョートル大帝が馬で一気に駆け上がったといわれています。頂上からは、尖塔の目立つコペンハーゲン市内が一望でき、人気の観光スポットのひとつとされています。
コペンハーゲン市庁舎ストロイエの入り口、チボリ公園の向かいに建っている、中世デンマークと北イタリアのルネサンス様式を取り入れた建造物です。高さ105.6mという塔もあり、見所のひとつとなっています。また、市庁舎の右側にはアンデルセンの像もありますので、是非チェックしてみてください。



 コペンハーゲンは、世界指折りの高物価水準にあります。日本と比較してもべらぼうに高い!!!って印象をすぐに受けるはずです。ちなみに、僕が訪れた2007年2月では、ミネラルウォーター500ml1本が何と600円くらいしました。びっくりです。(ちなみに、2009年2月現在でもデンマークの通貨はユーロではなくクローネを使っています。)そんな玉に傷な一面もありますが、印象に残る街であることは間違いありません!