南ドイツ・バイエルン州の都であるミュンヘンは、ドイツの中でも随一の陽気な気質をもった都市。その空気の漂う街並みは、アルプス山脈などの自然に調和した芸術的な美しさを放っている。
世界一住みやすい町としても毎年トップ10に入り、世界一のビールの祭典オクトーバーフェストなどの見所も多い、観光するにも滞在するにも素晴らしい町である。
ミュンヘンの歴史は比較的浅く、文献上では1158年に初めて登場する。その年、バイエルン大公でもあったハインリヒ獅子公により、ザルツブルクからの塩交易などの関所とするためにイーザル川に橋が架けられ、貨幣鋳造や市場権も持つ町として創建されることとなる。当時は西の大都市アウクスブルクの地方都市にしか過ぎなかったが、交易などによって発展、そして16世紀初頭にはついにバイエルンの首都にまでのぼりつめる。尚、創建まもなくビール醸造の町にもなり、現在に至る世界一のビールの町としての地位も不動のものとしている。19世紀末には全盛期を迎え、欧州屈指の芸術都市にもなるが、大戦では荒廃。しかし、その後町は完全に復興し、以前の輝きを取り戻している。
Data
帰属連邦州 | バイエルン州 |
人口 | 1,326,807(2008年末) |
川 | イザール川 |
祭り | オクトーバーフェスト/蚤の市等 |
お土産 | ミュンヘン醸造所のビール ライオンのグッズ |
おすすめ度 | ☆☆☆☆☆☆☆ |
キャッチフレーズ | ドイツ芸術の都 |
公式サイト | http://www.muenchen.de/ |
Map
ドイツ南東部のバイエルン州南部に位置し、南方90キロ程にはアルプス山脈が聳える。旧市街の東の縁を回るようにイザール川が流れ、市外北部には欧州最大級のイギリス風庭園の広大な緑も広がる。
また、近郊には湖も多く、水に緑に豊かな自然に囲まれている。
Access
■ アウクスブルクからREで約45分
■ ニュルンベルクからREで約1時間35分
■ レーゲンスブルクからALXで約1時間半
■ ザルツブルクからREで約2時間
■ シュトゥットガルトからICで約2時間半
※REは普通電車です。バイエルン州内であれば、週末と平日9時以降は、州内1日券が使えます。ICやICE以外は1人なら20ユーロで乗り放題ですのでお得です!
また、5人まで利用できるチケットは28ユーロで、1人当たり5.6ユーロと破格ですよ。
冬の早朝、人もまばらな寂れた町を歩く。
まだ見えぬ列車が遥か遠くから近づいてくる・・・耳を澄まさずとも、原野の向こうから、その空気の振動が伝わってくるような冬の朝。
これがドイツの冬。
普段は陽気な南バイエルンの住人も、小さな駅のホームで列車を待つこの時間は、凍りついたように誰も言葉を発しない。
何か動くものを探さないと、本当に時間が止まってしまいそうなこの場所・・・寒さを紛らそうとしているのか、やたらソワソワと動き回る人の背中だけが可笑しく映る。
でも、そんな小さな町にも、やがては列車がやってくる・・・あの国へと僕らを送り届けるために。
ゴトゴトと揺れる車内、止まりかけてた時間がまたゆっくりと動き出す。
・・・・・・
この車窓から見渡す光景、まるで童話の観光列車みたい。
森の隙間のくぼんだ地にある町は、朝霧たちの格好の溜まり場。一夜にして、まるで薄い灰色の湖が現れたみたい。
またしばらく行くと、今度は誰かの助けを求めるような、沼地に沈んだ朽木の枝が目に飛び込んでくる。
こんな大地を眺めていると、あの場所にも、あの場所にも、悲劇の童話が隠されているように見えてしまう・・・。
次から次へと訪れる、どことなく不気味なメルヘンの森
でも、列車はやがて大きな陽だまりに飛び込んでいった
薄暗い森から光の世界へ
陽気な音楽が響き始めた
そして、列車はその名を告げた
『ミュンヘン』
目の前に広がるのは、テーマパークの数々のアトラクション。
教会の2本の塔に、広場に面した大建築。
忙しなく行き交うお客に、楽しく走る路面電車、市場は活気に満ち、パークの門では記念撮影!
道は音楽を奏で、子供は踊り、パフォーマンスで楽しませる大道芸人は、このパークの人気キャラクターたち。
お土産屋さんもあれば、小腹を満たすカフェも並び、家族や恋人の笑顔が溢れるレストランだって延々と軒を連ねている。
さっきまで氷の中の原野を走っていた列車は、僕をこんなにも楽しい、熱気で溢れんばかりの広大な遊園地に招待してくれたのだ!
ドイツには、こんな大きなテーマパークがあったんだね。
あの凍りついた大地からは想像もできないくらいの世界に、何と100万人以上の人たちが住んでいる。
そして、閉まることのない門は、一日中、一年中、夢見る観光客達を迎え入れ、その期待に応えてくれる。様々なパフォーマンスとともに。
陽気な市民たちがこのパークのキャラクター、気さくなミュンヘンっ子たちの最高のサービス、遊園地にこんなにたくさんの人が生活しているって不思議・・・。
でも、それを目の当たりにできるのがミュンヘンっていう場所!
寒空に昇るのは、凍りそうな白い息じゃなくって、温かい湯気の屋台とミュンヘンの熱気。
寒い寒いドイツの冬も、心から温めてくれるところ。
-町の小窓たち- |
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詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜ミュンヘン〜でご紹介中です。
ミュンヘンは、私が1年以上滞在した町です。旅行という一時の感覚では語ることができないので、ミュンヘンの楽しさを酷寒のドイツの自然と対比させてみました。少しでもワクワク感を伝えることができていれば幸いです。
しかし、本当にミュンヘンは観光にも滞在にもばっちりの町です。私たち日本人にとっては、市民の日常生活自体が映画の中さながらですし、これでもかという程のスポットのオンパレードは、本当にテーマパークを連想させます。天然の遊園地を心から満喫してください!
ミュンヘンは、ドイツで最も見所の多い町のひとつです。旧市街はもちろん、中広範囲にわたって観光スポットがたくさんあり、近郊の町にもたくさんの見所があります。また、博物館も非常にたくさんあり、年中何らかのお祭りが開かれているなど、何日あっても飽きないくらいの街ですよ。
※ミュンヘンの観光スポットは多すぎますので、動画でご紹介します。各スポットの説明については、フリー写真de小旅行のミュンヘンをご覧下さい。
ここでは紹介しきれませんので、もっと詳しく知りたい方はミュンヘンTerminalをご覧になってください。ミュンヘンに1年以上滞在した私の視点からミュンヘンをご紹介しています。
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