ラテンの国スペイン。その首都として、ヨーロッパでもロンドン、ベルリンに次ぐ多くの人口をもつマドリード。
ラテン文化の歴史的建物群に、ヨーロッパを代表する数々の画家など、芸術観光の要素も多い。また、世界を代表するクラブチーム・レアルマドリードの本拠でもあり、サッカーファンにも大変人気がある。
初めて文献上記されるのは9世紀のことで、後ウマイヤ朝の小宮殿が、現王宮の位置に建てられる際である。その後の1085年、この小宮殿のそばに建てられた要塞がアルフォンソ6世に征服されるなどした。1329年には、町としても発展しており、最初の議会が開かれている。そしてマドリードが都としての地位を確立するのは、カルロス1世によるスペイン王国の融合が進められた後の1561年で、フェリペ2世によって事実上の首都となった。そして、大航海時代には、新大陸から流入する富によって黄金期を迎えた。その後は、ナポレオン入城や1936年のスペイン内戦などで不安定期も歩むが、フアン・カルロス1世の下で民主化され、ヨーロッパ屈指の都市にまで発展を遂げている。
Data
国 | スペイン |
人口 | 3,332,463人(2007年) |
河川 | マンサナーレス川 |
祭り | 牛追い祭り/トマト祭り |
名画 | ゲルニカ(パブロ・ピカソ) ラス・メニーナス(ベラスケス)等 |
おすすめ度 | ☆☆☆☆ |
キャッチフレーズ | 情熱の首都 |
公式サイト | http://www.munimadrid.es/ |
Map
ポルトガルとスペインからなるイベリア半島にあり、スペインのほぼ中央に位置する標高650メートル程のメセタ高原地帯にある。赤茶けた乾燥地帯にあるため、空からでも非常に独特な雰囲気を感じられる。
Access
■ ドイツ各地の空港より、1時間半〜2時間
中央以北のドイツの各空港からは、2時間半〜3時間程度で行けます。格安航空会社などのフライトも多いですので、比較的安価に簡単に行くことができます。一見遠そうにも見えるマドリードですが、ドイツで留学している方にとっては簡単に行くいいチャンスだと思います。
ビービービー
車のクラクションがすごい。信号待ちなのに、なぜにそんなに鳴らす?まるでクラクションが挨拶かのように、交差点は騒がしい。それに、時には前の車との隙間がない車すら・・・これ、ぶつかって止まったんじゃないか・・・?
ンンンンンン
地下鉄でゴトゴトゆれる車内。こんなところにも熱いカップルが。ヨーロッパでは公然のキスなんて珍しくないけど、ここはそれが日常かのように思えてくる。揺れる揺れる車内、でも乗り物酔いなんかより、愛熱に酔っているようだ。
ビュッ
横を未知なる生物が通り抜けたような・・・。振り返ると、フードをかぶったじいさんが、人間離れしたスピードで小さくなっていく。よく見ると、足元にはローラースケート。久しぶりに見たなぁ・・・、この町は流行なんて関係ない。それぞれがそれぞれの生活や趣味に熱中しているようだ。
ピーぉピーぉ
またかぃ!町のあちこちで聞こえるパトカーのサイレンらしき音。ちょいと物騒な町だけど、観光客も市民もみんな笑顔、特に気にしている様子もない。この音すら、マドリード気質に溶け込んでしまったのか・・・。
ワーワーワー
世界一熱いスポーツが、目の前で繰り広げられている。ここはレアル・マドリードの本拠地サンティアゴ・ベルナベウ。めまぐるしいサッカーの試合展開にあわせ、サポーターは楽器となる。ちょっと煩い打楽器だけど、盛り上げ役には欠かせないもんね。何万という熱狂サポーターたちからは、ここでしか聴けない歓喜と悲鳴とブーイングの不協和音が鳴り響く。
ザワザワザワ
壁いっぱいに人だかりが・・・。あれが・・・!!!ソフィア王妃芸術センター内の壁一面にドドーンと展示された一枚の画、これがかの有名なピカソの作品「ゲルニカ」。アートの心がない僕のような素人ですら、その圧倒的な迫力に目を奪われてしまう。静かな熱が、ここにも渦巻いている。
キラキラキラ
この道を行けば、太陽の門がある。この道を行っても、太陽の門がある。そして、この道が行き着く先も、太陽の門「プエルタ・デル・ソル」だった。マドリードの中心で光り輝く広場は、太陽の熱のように燃え滾っていた。あまり寒くないマドリードのクリスマス、熱い国には何となく気分が盛り上がらないクリスマスだけど、これが普通のスペイン人にとっては熱源のひとつなんだろうな。
乾燥して赤茶けた風土とは裏腹の、情熱の首都マドリード。
騒々しく奔放な感じのラテン気質。ミュンヘンにもラテン気質は混じっているっていうけど、やっぱりバイエルンのラテンと本場のラテンじゃ比較にならなかった。
静寂に包まれた、夜のマドリード王宮とアルムデナ大聖堂。この町の歴史を眺め続けてきたこの建物たちには、こんなマドリードがどんな風に映っているのかな。
-町の小窓たち- |
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詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜マドリード〜でご紹介中です。
さすがラテンの国でした。町中がザワザワしていても、それは東京のざわつきとは種類が違います。やっぱり人と町の作り出す気質そのものが、ドイツにも日本にも類を見ないものでした。ドイツの寒さはどこへやら、気候的にも温暖で、やっぱりなによりその情熱による熱気がすごい!
観光って建物を見たり、歴史を感じたり、グルメを楽しんだり、色々体験したり・・・でも、この雰囲気を味わうだけでも十分なくらいインパクトが大きかったです。
スペインといえば、古都トレドや地中海沿岸のバルセロナが非常に有名ですが、マドリードだって負けてはいません。歴史建造物だけでなく、ショッピングスポットや美術館など、多くの見所がありますよ。騒々しく奔放なラテン気質も旅行気分を盛りたててくれますが、スリなどには厳重に注意しましょう!
マドリード王宮 | 起源は10世紀に建てられた要塞で、歴代のスペイン王が居住していました。現在の姿になったのは18世紀です。また、この王宮の向かいには美しくダイナミックなアルムデナ大聖堂、背後には広大な庭園が広がっています。 |
プエルタ・デル・ソル | 「太陽の門」という意味を表すプエルタ・デル・ソルは、マドリードの市街地の中心にあり、ここから幾つもの道が放射状に出ています。観光の拠点にもなり、常に観光客や市民でごった返しています。 |
マヨール広場 | 四方を建物に囲まれた、中庭のような広場であるマヨール広場は、プエルタ・デル・ソルとマドリード王宮の間にあり、観光の重要なスポットのひとつです。中世から様々な催しが開かれており、現在でも市が立つなどして賑わいます。中央にはスペイン王フェリペ3世の騎馬像があります。 |
プラド美術館 | 世界に名の知れた、有名な美術館です。ベラスケスをはじめとするスペインの偉大な画家達の作品がたくさん収められ、今ではマドリード最大といってもいい観光スポットとなっています。 |
ソフィア王妃芸術センター | ファン・カルロス1世の王妃ソフィアにちなんでつけられた美術館で、プラド美術館とともに重要な1スポットとなっています。何より有名なのは、ピカソの「ゲルニカ」です。これだけでもマドリードを訪れる価値のあるくらいに偉大な作品なので、非常に多くの観光客が足を運びます。 |
スペイン広場 | マドリード最大の繁華街であるグラン・ビアの西端にあり、マドリード王宮の北部に位置する広場です。これもマドリードの憩いの場であり、中心にあるドン・キホーテの像は観光スポットとなっています。 |
グラン・ビア | スペイン広場から東のシベーレス広場へと伸びるマドリードのメインストリートで、ヨーロッパを代表する繁華街が広がっています。歴史的建造物の観光だけでなく、ここも観光客の押し寄せるスポットです。 |
訪れる価値のある町です!かなりの大都市で、交通量や騒音などでちょっとうんざりすることもあると思いますが、それもスペイン気質だと感じて楽しんでみてください。
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