バイエルン州最東端、オーストリアとの国境にある、1000年以上の歴史を誇る都市。町では、それぞれ色の違うドナウ川、イン川、イルツ川の3つの川が合流し、非常に珍しい水流の景色を見ることができる。
ザルツブルクやレーゲンスブルクなどの世界遺産にもほどよい距離にあり、セットで観光するには十分すぎる魅力をもった町である。
パッサウに集落ができたのはローマ時代にまで遡る。町としての発展が始まったのは、5世紀に修道院が建てられた後で、739年には司教座も設置された。 パッサウの存在が確固たるものになったのは、1217年に皇帝フリードリッヒ2世により領主司教国となってからであり、そのすぐ2年後の1219年には、崖の上のオーバーハウス要塞ができ、15世紀初頭には聖シュテファン大聖堂の基礎も築かれる。その後、17世紀には2度の火災に見舞われるなどもするが、当時の皇帝が結婚式を開催したり、一時の滞在拠点になるなど、重要都市としての存在は失われなかった。1803年にはバイエルンに編入。現在では、3つの川が作り出す珍しい風景が見所の、人気観光地となっている。
Data
帰属連邦州 | バイエルン州 |
川 | ドナウ川/イン川/イルツ川 |
隣国 | オーストリア/チェコ |
祭り | パッサウ・マイドゥルト |
世界遺産 | ザルツブルク/レーゲンスブルク |
おすすめ度 | ☆☆☆ |
キャッチフレーズ | 三河川の都 |
公式サイト | http://www.passau.de/ |
Map
バイエルン州最東端にあり、オーストリアとの国境をなす。チェコ共和国にも非常に近いため、3ヶ国の往来する交通が盛んな場所でもある。また、旧市街はドナウ川とイン川に挟まれた半島のようになっており、その2大河川の合流地点にイルツ川も注ぎ込むという非常に稀な地理にある。
Access
■ ミュンヘンからREで約2時間15分
■ ニュルンベルクからICEで約2時間
■ レーゲンスブルクからRE/RBで約1時間半
(プラッティンでRBに乗換)
■ ザルツブルクから約2時間
※REは普通電車です。バイエルン州内であれば、週末と平日9時以降は、州内1日券が使えます。ICやICE以外は1人なら20ユーロで乗り放題ですのでお得です!
また、5人まで利用できるチケットは28ユーロで、1人当たり5.6ユーロと破格ですよ。
シュヴァルツヴァルトの泉から生まれたわがままもの。
逃げる逃げる、森の奥なんぞに留まっていられるか!とばかりに家を飛び出した。
こうして森の外に広がる世界に夢を馳せ、やんちゃ坊主の旅は始まった。
東へ向かう。東へ向かう。
走って、転げて、漂って、時に居眠り、時に道草、時に人と戯れて。
こうして黒い森を飛び出しのだった。
坊主の旅は続く。
それにしても、こうして色々な土地を眺めていると、時に同士と出逢うもんだ。
仲間に加え、更に東へ、やんちゃ坊主の旅は続く。
そのころ、南の岩山を越えた奥深くに幽閉されている1人の少女がいた。
光の届かない地の底にもがき苦しんでいた。
そんな彼女を、我が身を投げ打って救い出したのは、春の到来とともに押し寄せたアルペンの騎士達。
白く輝く美しい鎧を身につけた騎士達は、その鎧を脱ぎ捨て、その身を地の底へと次々と投じた。
浮かび上がる体、何万年の時の彼方に、光を見た。
こうして封印を解かれた王女、でももはや自力で歩く力もない。
その身をまかせ、東へ東へと漂い始めた。
一方、北の森では、6の体と6の心を映し出すと恐れられる子供がいた。
しかし、その力を奪い合う愚かな人間たちによってその身を嘆いた小さな聖者は、自らその体を森の頂きから谷底へと消し去ってしまった。
後に残っていたのは、粉々に抱けたガラスのような破片だけだった。
皮肉にも、見るものの体と心を無限に映し出すように砕け散っていた。無残に砕けたガラスに映るのは、人間の屈折した姿だった。
しかし、この身になって初めて気づいた。人間は、「涙」という美しいものを持っていたのだった。
あの愚かな者どもによって砕かれた命を想い、ここに跪くたくさんの命があった。そこから溢れ出すのが、涙だったのだ。
頬を伝う涙は、集まった。そして、ガラスの破片を包み込んだ。そして、それが流れとなり、この森からもあふれ出したのであった。
世界を見つめるやんちゃ坊主
長年の封印を解かれた王女
無限の心を映し出すガラスの破片
多くの支流を加えて進むドナウ川
アルプスの湧水に守られたイン川
ガラスのように煌き、儚く流れるイルツ川
バーデンの黒い森と、スイスとチロルの山脈
そして、バイエルンの森のガラス工芸。
そこから生まれた彼らが出逢うのが、バイエルン最東端の町パッサウ。
3色の川が交じり合い、これから先不思議な旅を続けていく。
-町の小窓たち- |
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詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜パッサウ〜でご紹介中です。
パッサウといえば、黒い森を発したドナウ川、スイスアルプスの山奥で生まれたイン川、バイエルンの森から湧き出たイルツ川が出逢うところです。それぞれがそれぞれの歴史をもち、色の違う特色を示しています。その通り、パッサウでは、その3つの川のグラデュエーションが望めるわけです。
そんな3つの川を3つの登場人物に見立ててみましたが、出逢った3人は、この後悠久の大地に遥かなる旅を続けていきます。その3人の旅の始まりこそが、ここで表しているパッサウという舞台なんです。
観光物件と言うより、なんといっても3色が入り混じる自然の神秘を望むのが最大の見所です。晴れの日の日中に観光することが条件ですよ。綺麗な光景をカメラにおさめてきてください。
オーバーハウス要塞 | 旧市街の対岸の山にある要塞で、1219年に司教領主の館として建築されました。その後拡張され、現在ではユースホステルとして使用されています。川の合流する地点が望めるビュースポットでもあり、パッサウ観光には絶対に欠かすことのできない場所です。 |
聖シュテファン大聖堂 | 15世紀初頭に建てられ、17世紀の大火によって大部分が消失してしまったという大聖堂です。同名の大聖堂といえば、ウィーンのシュテファン寺院が非常に有名ですが、パッサウの大聖堂も世界最大のパイプオルガンをもつという点で有名です。 |
ガラス博物館 | 市庁舎のすぐ脇にある博物館で、膨大な数のボヘミアンガラスが展示されています。ボヘミアといえばお隣チェコ共和国の特産品ですが、パッサウでも様々なタイプの歴史あるガラスを見ることができます。 |
聖ポール教会 | 1050年に建造された歴史ある教会です。17世紀に消失してしまったものの、ピンク色の美しいゴシック教会として生まれ変わり、現在でもパッサウの町中に柔らかい彩を与えています。また、この教会はパッサウ最古の市壁があった場所に建てられています。 |
時間があれば、西のレーゲンスブルクや南のザルツブルクも観光してみましょう。
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