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ドイツの世界遺産

ドイツの世界遺産

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ドイツの世界遺産を、@遺跡や都市などの建造物を中心としたもの、A自然も同時に楽しめる世界遺産、の2つに分けました。ここではAに当てはまるような17箇所をご紹介していますが、そのうち実際に自然遺産として登録されているのは2件だけです。



リーメス -ローマ帝国の国境線-

 2005年に文化遺産に登録されたリーメスですが、起源1世紀頃の古代の遺構として、現在ドイツで最も注目されている観光スポットのひとつです。コブレンツ近郊のライン川から、マイン、ネッカー川近くを通り、レーゲンスブルク近郊のドナウ河にかけての約550kmという城壁等の遺跡は、万里の長城に次ぐ規模のものとされています。

 広範囲に渡る遺跡なので、現在それらを結ぶリーメス街道の整備が進められています。


画像『フリー百科事典ウィキペディア』引用

解説!ドイツの世界遺産-Guide-

 2011年8月現在、ドイツの世界遺産は36箇所あります。(2009/6/26にエルベ渓谷が抹消、2011年に「アルプス周辺の先史時代の湖畔住居群」、「アールフェルトのファグス靴工場」、「古代ブナ林群」が追加)そのうち文化遺産は33箇所、自然遺産はわずか3箇所と、極端に文化遺産が多いです。しかし、文化遺産ではあろうとも、豊かな自然に囲まれた美しい景観が印象的な場所はたくさんあります!そこで、当サイトでは・・・


  • @…より文化的な色合いが濃い遺産
  • A…文化遺産でも美しい自然が共存する遺産(自然遺産も含む)

との2つに分類してみました。そのうち、ここではAをご紹介しています。

 更に、世界遺産@のページでもご説明の通り、以下の評価項目も付けています。

意外性観光地歴史的インパクト癒し系

 観光地=→町自体が有名な観光地、歴史的→相当な歴史をもつ場合、癒し系→自然要素が高い場合。これらの5つの要素の比重を考え、全世界遺産を最高5ポイントで評価しています。1つの要素だけで複数のポイントをもつ場所もあります。

 できる限り客観的な評価を考えながら付けていますが、私自身行ったことのない遺産も多いですので、主観的イメージなども含まれてきてしまうことはご了承ください。

僧院の島ライヒェナウ

 自然遺産ではありませんが、極めて美しい自然が満喫できるドイツの世界遺産のひとつです。816年に建造された大聖堂、聖ゲオルク教会、聖ペトロ・パウロ教会の3つが、特に建築や芸術文化面での評価を得て、2000年に登録されました。

 ボーデン湖に浮かぶ島の風景は、ドイツ屈指の美しい水辺の景色を心に刻み込んでくれるはずです!


画像『フリー百科事典ウィキペディア』引用

ドレスデン・エルベ渓谷

 2004年に、ドイツ屈指の美しいドレスデン旧市街のエルベ沿岸と、西のウッビガウ城から東のピルニッツ城までのエルベの景観が世界遺産に登録されました。しかし、エルベに架かる橋の建設などの影響で、現在危機遺産になっており、2009年にも世界遺産から抹消される恐れもあります。


画像『フリー百科事典ウィキペディア』引用

※残念なことに、2009年6月26日に、橋の建設の影響で世界遺産リストから抹消されました。

メッセル・ピットの化石地域

 1995年に登録された、ドイツで唯一の自然遺産です。世界有数の化石の発掘地として知られており、保存状態のよい化石が多数発掘されています。

画像『フリー百科事典ウィキペディア』引用

世界遺産マップ

※当ページでご紹介している世界遺産の場所です。ドイツの世界遺産@でご紹介している場所は、リンクなしの灰色で表示しています。

Stralsund
WattenmeerLuebeckWismar
 Bremen
 Berlin
 HildesheimPotsdam
 GoslarDessauWittenberg
EssenQuedlinburg
Eisleben  Bad Muskau
KoelnWartburgWeimarDresden
   AachenBruehl
RheinMesselLimes
TrierLorschWuerzburgBamberg
 VoelklingenSpeyer
 MaulbronnRegensburg
 ReichenauWies

バンベルク旧市街

 大戦を免れた中世そのままの美しい町並みが、1993年に世界遺産へと登録されています。水辺の風景はドイツのベニスとも呼ばれ、高台の宮殿や大聖堂周辺の景色も見事です。

 観光街道から外れている為に日本ではそれほど有名ではありませんが、訪れる価値のある、自然と中世が融合した素晴らしい町ですよ!

ロルシュ王立修道院とアルテンミュンスター

 764年に創立されたロルシュ修道院、9世紀頃に建てられた写真の「王の門」などが1991年に登録されています。

 町自体は日本では無名に等しいですが、ドイツでは観光地として知られている綺麗な町です。意外性があるかもしれないですよ!

画像『フリー百科事典ウィキペディア』引用

ライン渓谷中流上部

 何故自然遺産ではないの?と思ってしまいますが、中世以前より文化交流の交通点としての役割や、沿岸に点在する歴史的な町や古城などの景観などが重要視され、2002年に文化遺産に登録されました。

 とはいえ、そこを訪れる観光客にとっては、コブレンツからマインツにかけてのラインの渓谷の景色(有名なローレライの岩も含みます)は、たいへん印象に残る美しい自然であることは間違いありません。

シュトラールズント及びヴィスマルの歴史地区

 北ドイツのバルト海沿岸の中世貿易を支配したハンザ同盟。その盟主であるリューベックは単独で世界遺産に登録されていますが、同じハンザ都市のシュトラールズントとヴィスマールは、2002年にセットで登録が認可されました。

 海洋文化の繁栄した、美しく独特の雰囲気の2つの町。その歴史地区は、バルト海という自然の風景と一体化した印象深い町並みです。

 シュトラールズントは、ドイツ最大の島であるリューゲン島への玄関口として知られており、ヴィスマルはハンザ同盟の移民たちが新たに創り上げた中世の町として知られています。

画像『フリー百科事典ウィキペディア』引用

ヴィースの巡礼教会

 ノイシュヴァンシュタイン城の玄関口として知られるフュッセンから車で25分程のところにあります。1983年に登録されたのが信じられないような、緩やかな草原にポツンと佇む何気ない教会のようですが、その内部はバイエルン・ロココ様式の最高傑作と呼ばれています。

 また、涙を流したという伝説のある『鞭打たれる救世主の像』もあります。しかし、これらの要素だけでなく、教会を包み込む自然風景が大変印象に残るはずです!


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自然も楽しめる世界遺産(その他)

博物館島

【ポツダムとベルリンの宮殿群と公園群】

18世紀から19世紀にかけて北ドイツに君臨したプロイセン王国の遺産群です。フリードリヒ大王のサンスーシー宮殿や、華麗で美しい建造物と庭園が1990年に登録されています。詳しくはポツダム紹介記〜樹々たちの心の葛藤へどうぞ。


クヴェトリンブルク旧市街

【ヴァルトブルク城】

ゲーテやバッハ縁のアイゼナハの近郊の山の頂に11世紀に建てられ、漆黒の外観と自然の景観が美しい遺産です。1999年に登録されています。また、タンホイザー伝説の舞台でもあり、宗教革命で有名なルターが一時隠れ住んだ城としても有名です。

画像『フリー百科事典ウィキペディア』引用


フェルクリンゲン製鉄所

【ヴュルツブルク司教館、その庭園群と広場】

ロマンチック街道の起点として有名なヴュルツブルクですが、この町の豪華なレジデンツが2000年に登録されています。18世紀に建てられ、欧州を代表する宮殿でもあり、世界最大のフレスコ画もあります。また、町自体も1300年以上の歴史をもち、マイン川と丘陵の織り成す中世の景観が見事です。


ヴィッテンベルク旧市街

【デッサウ・ヴェルリッツの庭園王国】

歴史上重要な建築・景観美などが認められ、2000年に登録されました。ザクセン=アンハルト州のヴェルリッツを中心とした地域に、18世紀半ばからヨーロッパ初、最大級の英国式庭園として築かれました。尚、デッサウには、別件でバウハウスも登録(世界遺産@でご紹介中)されています。


聖ミカエル聖堂

【ランメルスベルク鉱山と古都ゴスラー】

魔女伝説縁のハルツ山地の町ゴスラーは、1992年に世界遺産となりました。10世紀以降繁栄をもたらした欧州最古の鉱山であるランメルスベルク鉱山、ハルツの自然の中の木組みの独特の町並みは、たいへん美しいですよ。詳しくはゴスラー紹介記〜夜は不気味、昼は神秘的な町へどうぞ。


【ブリュールのアウグストゥスブルク城と別邸ファルケンルスト】

ツォルフェアアイン炭鉱

18世紀のドイツで絶大な権力をもつ1人であった、ケルン大司教によって建てられたロココ様式の豪華な宮殿です。18世紀の芸術文化を結集した遺産として1984年に登録されており、現在でも国賓の応接場所として使用されています。

画像『フリー百科事典ウィキペディア』引用


マウルブロン修道院

【ムスカウアー公園/ムジャコフスキ公園】

ドイツとポーランドを流れるナイセ川周辺に造られた広大な英国式庭園です。1815年から造られ、景観デザインの傑作として2004年に世界遺産に認定されました。


ワッデン海

【ワッデン海】

オランダからドイツを経てデンマークに至る北海沿岸の湿原で、豊かな動物相、鳥類相、植物相があることで2009年に世界自然遺産に登録されています。


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