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Zuerich-チューリヒ-

 チューリッヒとも呼ばれるスイス北部の最大都市で、世界的に見ても金融・経済の一大拠点でもある。ヨーロッパ屈指の国際都市の顔をもち、生活水準も世界一と呼ばれるほど高く、超高物価都市としても知られている。

 一方で、チューリヒ湖やリマート川といった水辺の穏やかな雰囲気も併せ持ち、辺りをなだらかな丘陵に囲まれた緑豊かな観光都市でもある。

 ローマ時代を起源とする深い歴史も持つ、非常に多面的に魅力ある大都市である。

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Zuerichの簡単な歴史の紹介-History-

シャガールのステンドグラス

 起源はローマ帝国時代の駐屯地にまで遡る。9世紀頃には軍事的な重要拠点であった為に、東フランク王国の城下町として発達するようになる。そして、神聖ローマ帝国の時代には、イタリアとドイツを結ぶ交通要衝として皇帝がしばしば滞在し、経済的にも発展を遂げた。その後12世紀にはツェーリンゲン家、13世紀にはハプスブルク家の支配下に入るが、14世紀には独立帝国都市となる。そして16世紀には宗教改革によってプロテスタントの中心地となり、17世紀には織物業の一大生産地となるなど、この地域における中心的な地位にまで発展する。そして、19世紀には金融資本が発達し、現在ではヨーロッパの金融の中心地としての一角を担うまでになった。

  •  Data

    Zuerichのデータ


    スイス
    人口358,540人(2007年)
    公用語ほぼドイツ語
    ※フランス語やイタリア語もあり
    お祭りゼクセロイテンフェスト(春)
    おすすめ度☆☆☆☆
    名誉評価海外駐在員が最も住みやすい町
    キャッチフレーズ湖畔のセレブ都市
    公式サイトhttp://www.stadt-zuerich.ch
  •   Map

    Zuerichの地理

    チューリヒの位置

    スイスの北部にあり、地理的にもヨーロッパの中心のひとつ。町の最高地点は408mで、南にはチューリヒ湖、旧市街を縦断するようにリマート川が流れる。水と丘陵に囲まれた都市である。

    GoogleMapを見る

  • Access

    Zuerichへのアクセス


    ミュンヘンからECで約4時間10分 (乗換なし)

    シュトゥットガルトからICEで約3時間 (乗換なし)

    コンスタンツからIRで約1時間20分 (乗換なし)

    フライブルクからECで約2時間 (乗換なし)



    電車では特別チケットで格安で行けます。また、ドイツ国内の空港からであれば、どこからでも空路1時間半以内程度で行くこともできます。

ここからはZuerich-チューリヒ- 旅行記-Reisebeschreibung-
チューリヒ湖リンデンホフからの眺め

徒然旅行記のコーナー -未来都市の理想像-

 僕が留学当時、ミュンヘンから電車で唯一直通で行けたスイスの町が、ここチューリッヒ。


 チューリッヒといえば、金融の大都市であって、観光都市というイメージはあまりない。それに、有名な保険会社の名前にもあるし、何だかビジネス色ばかりが先行している感じがする。ミュンヘンからの車窓で見ても、到着までの道程になんら特別な風景もないし、期待が大きかっただけにちょっとがっかり・・・って感じがあった。でも、そもそもスイスだ〜!!っていうアルプスの少女ハイジの雰囲気が感じられるのは、もっともっと南の方なのだ。


 マイエンフェルトやグリンデルヴァルトといったアルプスののどかな里や、ルツェルンやベルンといった都市を繋ぐと、スイス中央部を横断する1本のラインが浮かび上がる。イメージどおりのスイスが感じられるのはその地域で、ここチューリッヒはもっと北部に位置しているのだ。だから、そもそもアルプスの雰囲気なんてあるはずもなかった。

チューリヒ旧市街

菩提樹の庭

 初夏の風が爽やかに吹き抜けるリンデンホフからの旧市街の眺め、向かいの丘陵地帯の緑いっぱいの風景を見ていたら、一度そがれた期待が別の満足感になって戻ってきた。


 アルプス丘陵はなくても、やっぱりドイツとは不思議と違った自然の町並みが広がっている。でも、ここはスイスだから、目に入る自然の風景がドイツとは違ったものに感じられるのかもしれない。だって、やっぱりスイスに期待するあの特別なイメージ・・・誰だってありますよね?自然に囲まれた雄大な国っていう・・・そういう意味では、ここチューリッヒだってその期待に十分応えてくれる素晴らしい風景都市だって初めて気づいた。


 かつてローマ時代に要塞が築かれ、ここから町が発展していったというリンデンホフ。チューリッヒ発祥ともいえるこの旧市街の高台から見下ろした風景が、僕に大きな満足感を与えてくれた。そして、その風景に鉛筆を走らせる子供達を見ていたら、やっぱりチューリッヒの純粋な子供達の心にも訴える素晴らしい場所なんだなって感じた。


 だってそりゃそうだよ・・・2000年近くも昔のローマ人が、「ここが相応しい」って感じたところなんだから。

フラウミュンスター

世界一住みやすい町

 でも、もっともっと最高の風景が広がっていたのは、リンデンホフから15分ほど歩いた場所。チューリッヒを縦断するリマート川の河口から大きく広がる、チューリッヒ湖を見た時、「世界一住みやすい町」という評価を得るだけの都市だって本当に実感した。


 世界を代表する金融都市であるのに・・・ビジネス街をたった数分離れただけで、心が癒される雄大かつ温かな大自然が広がっている。自然に融合した大都市なんていくらでもあるけど、チューリッヒはその中でも「最高の自然と最高水準のビジネス社会が融合した特別な町」だって感じた。


 遊覧船やボートに乗っていたら、もっともっと感動したに違いない。湖畔から眺める水上のたくさんの舟、それを挟むなだらかな丘陵地帯、そしてその丘の上に住むチューリッヒ市民。こんな風景を毎日見られるなんて、東京圏で20年以上暮らしてきた僕にとっては夢のような世界だった。


聖ペーター教会

これも未来都市のパイオニア

 水と緑と丘陵の景色に癒されたチューリッヒだけど、もちろん観光物件だってたくさんある。それをひと目で見られるリマート川河口の橋からご紹介すると、百数十メートル上流に架かる橋が、ミュンスター橋。そしてその両端には、左にシャガールのステンドグラスで有名なフラウミュンスター、右にはシューリッヒのシンボルであるグロスミュンスターとヴァッサー教会がある。フラウミュンスターの更に上流には聖ペーター教会、そしてその更に上流には、高台のリンデンホフがある。そして、これらの旧市街観光物件を囲むようにして、チューリッヒ市民の生活圏であるショッピング街や金融街、学生街などが広がっている。


 アルプスの少女ハイジの世界を思い浮かべなければ、チューリッヒはそれだけで十分満足できる観光大都市。何より、ここに住んだらどれだけ平和で幸せな生活ができるだろう・・・って思える。きっとこの都市の魅力は、期待とは違った満足感になって得られるはず・・・いい意味で裏切ってくれる素晴らしい町だ。


 未来の都市像の象徴のような町、最高水準の人間社会にありながら、最高の自然がある・・・未来都市の理想像って、技術を追い求めるのもいいけど、こんな大自然と融合した大都市なのかなって思った。


Zuerich-チューリヒ- 旅行記-Reisebeschreibung- おわり

-町の小窓たち-

グロスミュンスター チューリヒ湖 リマート川と小舟
聖ペーター教会 リンデンホフの小さな絵描き シャガールのステンドグラス 聖ペーター通り

  詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜チューリヒ〜でご紹介中です。

-旅行記後記-

水が500円?!

 旅行記の中で思いはほとんど綴ってしまいましたが、正直チューリッヒは町としてうらやましいようなところです。観光地でもあり、大都市でもあり、自然に囲まれた起伏にとんだ地形が、目を飽きさせることのない風景を生んでいます。

 でも・・・とにかく物価が高いのが痛い!ならばドイツからの日帰り旅行にはもってこいの町だと思いますので、留学生活などをされている方は是非行ってみてください!

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-町の見所-

 チューリッヒといえば、ヨーロッパを代表するビジネス都市というイメージが大きいかもしれませんが、歴史も2000年近くにのぼり、見所もたくさんある観光都市としても有名です。水辺のゆったりとした空気が流れ、のどかな自然いっぱいの都市でもありますので、大都市のわくわく感と癒しの旅行が同時に味わえる町だと思います。

グロスミュンスター11〜12世紀に造られたチューリヒの大聖堂で、2本の特徴的な塔がシンボリックな雰囲気を出しています。中世16世紀には、宗教改革者ツヴィングリによって宗教改革が行われ、ここグロスミュンスターがその中心地になりました。近くにはチューリヒの守護聖人を祀るヴァッサー教会や、お土産店などもたくさんあります。
ゼクセロイテン広場チューリヒ湖畔に広がる大きな公園です。観覧車などもあり、テーマパークのような雰囲気もあり、春にはチューリヒ伝統のゼクセロイテン祭りが開催される主会場として知られています。また、すぐ傍にはヨーロッパ屈指の美しさといわれるオペラハウスもあります。
チューリヒ湖幅は約3キロ、長さ約40キロという三日月状に広がる湖で、チューリッヒ旧市街を分断するリマト川の河口から大きく広がっています。世界有数の金融ビジネス都市であるチューリッヒの雰囲気を穏やかに変えてくれている広大な湖で、のどかな風景が望める癒しの大自然です。遊覧船やボートなどもたくさん出ており、チューリッヒ観光の目玉の1つとなっています。
フラウミュンスターグロスミュンスターやヴァッサー教会のリマト川対岸にある、有名な教会です。何より有名なのは、内部に20世紀の有名な画家であるシャガールのステンドグラスがあることです。教会で祈りを捧げる人より、このステンドグラス目当てで訪れる観光客の方が多いというちょっと面白い雰囲気の教会ですよ。必見です!
リンデンホフ中央駅側の旧市街の写真スポットともいえる高台の公園です。菩提樹(リンデン)の木々に囲まれたチューリッヒ市民や観光客の憩いの場所で、古くはローマ時代から見張り塔としての城塞があったようです。その後の9世紀には東フランク王国の王城にもなり、チューリッヒの発展を常に見守ってきた場所です。未だに多くの遺跡が発掘されるという神聖な場所でもありますが、穏やかな自然の中で旧市街が見渡せる最高のスポットですよ。
ニーダードルフリマト川を挟んで中央駅側とは逆にある、若者の町です。東京でいえば原宿のようなところで、チューリッヒの若者の流行発信基地のような場所です。


 シュトゥットガルトからは電車で3時間、ミュンヘンからは4時間で、隣国としては比較的行きやすい場所にあります。いわゆるスイスをイメージする雄大な丘陵やアルプスの光景は期待できませんが、また違った発見もできると思いますよ。