世界4大都市のひとつであるロンドン。ヨーロッパの歴史や世界標準がたくさん詰まった歴史の発信地でもあり、世界中の人々を魅了する数多くの有名スポットでも溢れている。
メガロポリスの顔も持ち、芸術的な面もあり、様々な分野で世界を牽引する偉大な都市。
西暦43年、ローマ人によって、テムズ川北岸に町が建設され、以後ブリタニアの首都となる。しかし、西暦61年には、先住のケルト族が都市を奪還。その後再びローマ−ブリタニア交易で発展するが、4世紀には衰退し、5世紀初めにはアングロ・サクソン人が征服することになる。その後しばらくの空白を経、14世紀には自治都市として独立、16世紀にかけて急速に発展するものの、1665年のペスト大流行、翌年のロンドン大火で木造家屋の約85%が焼失するなどの大被害を受ける。しかし、大火の教訓から市街中心部は石造に一新して再建され、現在のような景観が形成された。その後は、産業革命後の19世紀に爆発的に発展、世界を代表する都市となった。
Data
国 | イングランド |
人口 | 7,556,900人(2007年7月) |
河川 | テムズ川 |
お土産 | 紅茶、ハーブティー |
名物 | フィッシュ・アンド・チップス |
おすすめ度 | ☆☆☆☆ |
キャッチフレーズ | 世界の中心都市 |
公式サイト | http://www.visitlondon.com/ |
Map
イングランドの南東部、テムズ川の河口近くから内陸にかけて広がる。都市部の土地は全体的に平坦で、テムズ川を中心に帯状に広がっている。町の40%が緑地となっており、自然にも恵まれている。
Access
■ ドイツ各地の空港より、1時間半〜2時間
中央以北のドイツの各空港からは、1時間半程度で行けます。また、ミュンヘンなどの南ドイツからでも、2時間あれば行くことができます。欧州ビジネスは空路に依存することも大きいので、非常に多くの航空便が出ており、比較的簡単に行けますよ。ただ、入国審査は厳しくチェックされますので要注意です!
「東京」
思わず右に目をやった。1年前に発った、懐かしいあの町が頭に浮かんだ。
グリニッジ子午線。旧王立天文台を通る、世界の基準となる一本の線。そこには、世界中の名立たる都市の名前がひとつひとつ刻まれている。
ロンドン中心部から南東郊外へ流れるテムズ川。その川を見下ろす高台の上、曇り空の下に摩天楼が見える。あそこがロンドン中心部・・・でも、もちろん東京の姿はどこにもない。
360度見渡してみる。足元には無数の偉大な都市・・・でも、そのいずれの名前をもつ町も、この視界のどこにも見当たらない。ただ、その果てには、かすかに曲を描くような地平線が360度結ばれているだけだった。
ここが世界の中心・・・そう実感せざるを得なかった。目の前には、高々と雲に突き刺さるようなビルが何棟も建ち、大都市たる堂々とした姿を見せつけるロンドン。地平線の向こう、見えぬ世界中に散らばる無数の町は、ただこの王たる町の下付きにしかなかったのか・・・そんな思いが湧いてくる。ここにいると、やはりロンドンは世界の首都、そう感じざるを得なかった。
翌日。
町の中を歩く。
世界遺産のロンドン塔の前では、たくさんの観光客があっちやこっち、お互いにカメラを渡し合って記念写真を撮っていた。
北には30セント・メリー・アクスという、見るも印象的な高層ビル。南を流れるテムズ川には、世界最大の美しい跳ね橋タワー・ブリッジ。対岸には、これも斬新なデザインを放つシティホール。ロンドンの見所を一度に写真にすることができるのが、ここロンドン塔なのだ。
そして、この町で最も目につくのは、赤。
通りを行き交うバス、「Underground」と書かれた地下鉄駅を表す看板、まるで衛兵のように直立不動で歩道を見張る電話ボックス・・・日常ありふれている何でもないはずのこいつらでさえも、鮮やかな赤色のデザインで観光客の目を奪う観光スポットなのだ。
その他にも、世界の時計塔「ビッグベン」、テムズ川に七色の光を映し出す観覧車「ロンドン・アイ」、世界を騒がす王室が居住する「バッキンガム宮殿」、世界遺産の教会「ウェストミンスター寺院」・・・どれもこれも、自分が世界の首都で注目される存在だということを自覚しているかのように、威風堂々とした姿を見せてくれる。
「威風堂々」といえば、イギリスの作曲家であるエドワード・エルガーが生み出したマーチの旋律があまりにも有名だ。第2の国歌と称され、『希望と栄光の国』とも呼ばれているあの旋律を掲げるこの町、やはり世界に胸を張る中心都市として認めざるを得なかった。
「やっぱりロンドンは凄いなぁ」
友達と2人、夜のバーで「フィッシュアンドチップス」をつつき合う。こんな白身魚のフライとフライドポテト&グリーンピース添えであっても、15ユーロというとんでもない値段がするのだ。
こんな庶民のバーですら、高貴な国の若者に囲まれていると、なんだか自分達が貧相に思えてくる。
「とてもこんな町には住めないよね」
なんて言い合い苦笑いをしながら、雰囲気の良いグルメタイムを過ごしていた。まあ考えようによると、この雰囲気も買ったって思えば、決して高くはない気もするけどね・・・。
撮った写真を見せ合う。
その中に、すごく印象に残っているシーンがあった。それは、ハイドパークで撮ったリスの写真。
壮観な建物やスーツの紳士たちばかりが目に留まったロンドンだけど、そういえばこんな心の落ち着く場所があったんだ・・・
世界中のたくさんの人が聖地とあがめるロンドン。グリニッジから見下ろす街は、世界中のあらゆる町を抱える地球の首都に見えた。
でも、町に入ってちょっと日常の風景に浸ってみると、案外自然と人間が共存する優しい町なんだなっていう印象も強かったのだ。
同じ世界4大都市として、ロンドンに肩を並べる東京。そこにいずれ戻る自分としてみて、文化的にも自然界との調和においても、世界の目を惹きつける東京であってほしいものだなんて思った。
と同時に、英国人に負けぬよう「紳士」になりたいなんて思ったものだ。
-町の小窓たち- |
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詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜ロンドン〜でご紹介中です。
本当に長い電車の旅でした。往復チケットが60ユーロ程度だったので陸路を選んだのですが、さすがに8時間はきついです・・・。でも、ある意味では、ロンドン旅行とともに、車窓で見るオーストリアとスロベニアとクロアチアの旅行でもありました。
雄大なアルプスの足元の小さな町、そして最後にたどり着くロンドン。きれいな自然に寄り添うこの町々に、心が和んだ旅でした。
テレビでも多く目にする観光スポットが目白押しです!外から目で見て楽しむものよりも、体験型のスポットが大きな比重を占めるので、満足感の得られる観光ができると思います。ただ、レストランなどは非常に高いので、グルメ旅行には向いていません。
ロンドン塔 | ロンドン中心を流れるテムズ河畔のイースト・エンド地区に建てられた11世紀末の城塞で、現在は世界遺産となっています。現在でも英国王室が使用し、周りにはお土産物屋があり、ロンドン中心部の摩天楼やテムズ川にかかるタワー・ブリッジ、対岸のシティホールなども見渡せるビュースポットでもあります。 |
タワー・ブリッジ | 1886年から1894年に建てられた、世界を代表する有名な跳ね橋で、テムズ川に大変綺麗な夜景を映し出すロマンチックな橋でもあります。デザインがダイナミックかつオリジナルで、美しさは際立っています。 |
ウェストミンスター寺院 | 11世紀に建造されたイギリス国教会の教会で、歴代英国王の戴冠式なども行われている由緒ある伝統的な教会です。1987年には世界遺産にも登録されています。 |
ウェストミンスター宮殿 | 一時は世界最大を誇った観覧車であるロンドン・アイ。その近くの橋からテムズ川沿いに一際大きく翼を広げるのは、11世紀から13世紀に建てられたウェストミンスター宮殿です。世界遺産に登録された現在では国会議事堂として使用され、北側にはロンドンのシンボルである96メートルの時計塔、ビッグベンがあります。 |
バッキンガム宮殿 | 1703年に建てられ、現在でも英国王室の居住する有名な宮殿です。観光スポットとしては、衛兵交代式が見られることで人気ともなっています。 |
グリニッジ王立天文台 | 1675年に、イングランド国王チャールズ2世によって建てられたという王立天文台は、ロンドン中心部からやや離れた郊外にあります。ここで何より有名なのは、世界の経度の基準となる子午線がある場所だということです。ここを中心として世界中のあらゆる都市の経度が定められているので、地球に生きているということを実感できる不思議な感覚を味わえるとも思います。人気のスポットです。 |
ハイドパーク | バッキンガム宮殿の周辺には広大な敷地をもつ公園がたくさんあります。中でも最も有名なのがこのハイドパークで、散策路や湖、リスなどの小動物が駆け回る自然に溢れた公園です。ロンドン市民や観光客の癒しの場でもあり、イベントなども催されることも多い場所です。 |
個人的には、ヨーロッパの名立たる観光都市の中ではインパクトは少ないように感じましたが、大都市ならではの豊富な楽しみ方がある町です。また、テレビでよく目にしたり、世界的に有名な見所だらけなので、それらを目の当たりにする感動がたくさん味わえると思いますよ!
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