世界4大都市のひとつであり、フランスの首都として世界を代表する町。中世よりヨーロッパの芸術の都として君臨し続け、現在でもダイナミックな建造物や繊細な建造物、町そのものが芸術として輝いている。
世界中から注目を集めるメトロポリスは、あらゆる歴史が詰め込まれた大観光都市である。
パリの起源は、紀元前3世紀頃のシテ島。紀元前1世紀にはローマ支配下に入り、城塞都市になった。そして、508年にはフランク族によってメロヴィング朝フランク王国の首都となる。しかし、その後は王国分裂やカール大帝のアーヘン遷都、9世紀末のヴァイキングの襲撃などにより、発展も滞ってしまう。それでも10世紀にはフランス王国の首都となり、王権の強化に伴い順調に発達、市街を囲む城壁が築かれたり、文化的にも経済的にも発展、中世随一の都となる。その後、1789年のフランス革命、1870年にはプロイセンに包囲され不安定になるも、16世紀末以降は現在に至る歴史的建造物も相次いで建てられるなど、世界一とも言われる文化都市としての地位を確立した。
Data
国 | フランス |
人口 | 2,181,371人(2006年) |
お土産 | ブランドファッション フランスワイン他 |
お祭り | パリ祭(革命記念日) (7月14日) |
おすすめ度 | ☆☆☆☆ |
キャッチフレーズ | 芸術の都 |
公式サイト | http://www.paris.fr/ |
Map
フランス中北部に位置し、ベルギーやルクセンブルクなどのベネルクスともアクセスがよい。
旧市街には、北海に流れ注ぐセーヌ川が流れ、市街地は一部を除いて概ね平坦な土地となっている。
Access
■ シュトゥットガルトからTGVで約3時間40分
■ フランクフルトからICEで約3時間50分
■ ケルンからTHAで約3時間50分
■ アーヘンからTHAで約3時間10分
■ ドイツ国内空港から1時間〜1時間半程度
TGV(フランス国営の高速列車)、THA(仏独蘭・ベルギー間の高速列車)、ICE(ドイツの高速列車)などでは、いずれもノーマル料金で片道100ユーロ程。格安航空券も多く売られていますので、これより安く空路を選んだ方がいいと思います。
大海原のある小さな島に、美を創り出すという民族が住んでいた。
まだ生物すら生まれていない世界は深い闇に包まれ、荒れ狂う大波や不吉な山風の中で震えている。
それでも、遥かなる時のかなたに、この星に「美」という要素を吹き込んだものこそ、この島の民族だった。
この世界の全ての色が、この島で生まれた。
民族たちはまず、「色」というたくさんのものを創りだした。
そして、大地は茶色を選び、大地に芽吹く植物は緑を選んだ。
次に、海は青を選んだが、天空だけは透明を選んだ。
そして、残された他の色は、最後に島のあちこちに散りばめられた。
最後に民族は「光」というものを創り出し、闇の中にひとつの美しい世界が生み出されたのであった。
その後民族たちは、更に多くの造形美も生み出した。
「形」という美しさを吹き込まれたこの島は、「変化する」という美しさも手に入れた。
そして、これらに囲まれたこの民族たちこそ、この島に居る心の落ち着きに快さを感じ、心を打たれ、自分たちが吹き込んだ世界に愛情を感じ、それらの感情を生み出す全てのものを、「美」と名付けたのである。
しかし、それが続いたのも長くはなかった。
・・・・・・
荒れる波は光を喰らい、不吉な山風は異を嗅ぎ付ける。
闇の海原に突如浮かび上がった、目を喰う光。
この黒の地を這い、闇に巣くう妖族を喰い散らす光の存在は、この世界に潜む闇の動きを与えた。
光の世界に闇の手が差し迫った。
そして、妖族によって操られた黒の荒波は、平和の中で闇の心を知らぬ島の民族たちを不意に呑み込み、その「光」「色」「形」によって生まれた「美」を奪い去ったのである。
「美」を創造する力を奪われた民族は、荒れ狂う闇の孤島に閉ざされてしまった。
・・・・・・
不吉な山風に逆らい、うねり狂う波を逆らい、大地を分け進む2人の男女がいた。それは、長い年月の末最後に残された、あの闇の孤島の民族だった。荒れる海原を渡り、妖族の巣食う深い深い闇へと通じる陸を切り裂いて進んでいくのであった。
裂かれた大地にはたちまち波が流れ込み、それは暗黒の大地に一筋の変化を与えた。そう、2人は取り戻しに来たのである。奪われた結晶を。自分達が持っていたあの力を。
そして力尽きた闇の果。
大海原から彼らを背後から追いかけ続けた波はしだいに小さくなり、ここでその足を止めた。これがこの世界に初めて生まれた「川」だった。
そう、これこそ、あの妖族が巣食う世界を目指し、大地を切り裂いてここに辿りついた2人が創り出したものだった。
次の瞬間、彼らにはあの深い闇の先に何かが見えた。
あの妖族が荒波に奪わせた結晶、それこそ、2人が辿りついた妖族達の地の果の底に封じられていたのだった。
彼らが創りだした遥かなる川、今度は大きく海原に向かって流れ下る。
2人は取り戻した力ですぐに舟を創り、川を下ってあの島を目指した。彼らの生まれた、そして彼らの生んだあの島を。
闇の追っ手が迫る。妖族の魔の手が背後に迫る。急流を下る彼らの舟、海原を目指す。あの島でしか創り出せない光こそ、この闇の世界を変化させる唯一の方法。あの妖族を消し去る唯一の方法なのだ。
しかし・・・
流れ下る川の途中で、舟が突然足を止めた。その瞬間、闇の追っ手が舟を覆い尽くした。そして、まるで猛獣が鹿を食い尽くすように、闇の異様なざわつきだけがこの世界をしばらく支配した。
そして残されたのは、舟の上で、まるで石のように動かない2人の姿だけだった。それでも、彼らが遺した舟だけは最後の抵抗をするかのように、虚しく流れる川波に逆らいながら、そこに居続けた。そう、川の中洲のように・・・。
・・・・・・
花の都パリ。その中心を流れるセーヌ川に、シテ島という中洲がある。
こここそ、世界に名立たるパリ創造の地。多くの芸術に彩られた、この星で最も芸術美の詰まった都市が生まれた場所。
セーヌの岸に立ち、この島を眺める。
美しい島だ。それに、あたかも川に停泊する豪華な舟のようにも見える。
その時、河畔に集まるたくさんの子供たちが目に入った。
「平和ボケしていたら、あっという間に闇に呑み込まれるのかな・・・なんて思いました!」
「セーヌって、あの2人が創ったんだね!」
「結晶って何?」
「妖族ってどうなったんだろ。」
「2人ってもしかしたら、最後にわざと舟を止めたのかな。この場所を選んだのかな。」
そして最後に、おじいさんのこんな声が耳に入ってきた。
「いろんな考え方があるね。でも、島を目指した2人はここで果ててしまったけど、2人の想いだけはこの川を下り、大海原へ注ぎ、大きく大きくこの星全体に広がっていったんだよ。たくさんの美しさを世界に広めたパリだけど、今度はこの民族のような、みんなの美しい心も広めていこうね。」
-町の小窓たち- |
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詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜パリ〜でご紹介中です。
シテ島から生まれたパリという町。まるで時の最果てを知っていながらこの場所を選んだかのようにたたずむ島の姿、とてもただの島には思えませんでした。それで、中途半端ですが、勝手にパリの神話を作ってしまいました。
細部は少しいい加減で、明らかにされていない要素が幾つかあり、突っ込み所が多いと感じた方が多いと思いますが、話を最大限コンパクトにするためにはしょっちゃいました。読んで下さった方、どうもありがとうございました。
世界の観光都市の代表格であるパリ。歴史を並べたような芸術の街並みが見事でした。よく期待しすぎてがっかりって話も聞きますが、グルメやショッピング、観光や娯楽、芸術干渉などなど、多くの楽しみ方ができる素晴らしい町だと思います。
ノートル・ダム寺院 | 12世紀から200年の年月をかけて建造された、パリの象徴とも言える教会です。大型のステンドグラスは見事で、壮観な外装も素晴らしいです。 |
凱旋門 | 世界には多くの凱旋門がありますが、その代名詞と言えるのがパリのエトワール凱旋門。1806年に、ナポレオンがオーステルリッツの戦いで勝利したことを記念し、1836年に完成したものです。門の上は展望台となっており、凱旋門を中心として広がる道路やパリ市街地が一望できます。 |
エッフェル塔 | 1889年のパリ万博開催を記念して建てられた、高さ321メートルの巨大な塔。東京タワーの外観に似ていますが、色はセピア色で美しく、周りの広大な敷地と合わせて、東京タワーよりもずっと壮大な建造物だという印象があります。第3展望台は地上276メートル地点にあり、高所恐怖症の型には耐えられないかもしれません。 |
シャンゼリゼ大通り | 凱旋門とコンコルド広場の間の約2キロを結ぶ大通りで、パリ一の大繁華街です。お洒落な店や名立たるブランドショップが建ち並び、お土産を求める観光客やパリジェンヌたちのメッカです。 |
コンコルド広場 | 1755〜1775年に、パリ中心部に造られたルイ15世の大きな広場です。マリーアントワネットやルイ16世が、フランス革命時にギロチン刑にあった場所としても有名です。 |
マドレーヌ寺院 | 1842年に、コンコルド広場の近くに造られた寺院で、ギリシャ神殿のような円柱の連なる巨大な建造物です。ナポレオンがフランス軍の栄光を讃える為に建造されました。 |
ルーブル美術館 | 世界3大美術館のひとつで、膨大な量の芸術品が詰まっています。「ミロのヴィーナス」や「モナ・リザ」などの超有名作品から、世界中の芸術品が集まっているので、全てじっくり見るには1日あっても足りません。 |
サクレ・クール寺院 | パリの庶民的な繁華街スポットであるモンマルトル。その丘に聳える白亜の大寺院が、このサクレ・クール寺院です。高さは85mあり、丘の上にあることから、最高地点はエッフェル塔に次ぐという高さ。素晴らしい景色を望むことができます。 |
モンパルナス・タワー | 1973年に建てられた、パリを代表する高層ビルです。高さは209メートルですが、パリの綺麗な街並みを望むスポットとして人気です。 |
コンシェルジュリー | パリ中心部のシテ島のセーヌ川沿いに建つ、中世14世紀の建造物で、フランス革命時にはギロチンの待合室となりました。そのため、マリーアントワネットの独房も再現されています。 |
ドイツからは電車で4時間以内、空路を利用しても2時間内で行ける近さです。特に留学などでドイツ滞在中の方は、これだけ名の売れた町、ドイツとは違った華があるので、絶対に一見するべき町だといえます!
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