正式名称は、自由ハンザ都市ハンブルクといい、中世よりバルト海沿岸地域のハンザ同盟の重鎮として大いに栄えた気風を残す町。
現在では、ベルリンに次ぐドイツ第2の大都市であり、欧州の港湾都市としては2番目、世界でも8番目の大きさを誇る。様々な災害により中世の雰囲気の大半は失われてしまったが、大都市としての見所は多い。
6世紀には、エルベ川河口に港湾都市として存在していた。9世紀初頭には、カール大帝によって基礎が整えられ、北ヨーロッパのキリスト教文化の中心となるが、それが故に敵対民族にもたびたび攻撃される。しかし、そんな襲撃にも耐え、1189年には皇帝より船舶航行の特許状をうけ、関税特権や経済特権も獲得したことで、交易都市として発展。そして、1241年にリューベックと防衛同盟を結んだことで、後のハンザ同盟の一員として大繁栄し、自由都市の特権も手に入れる。しかし30年戦争以降は、ナポレオン戦争やコレラの流行、大火や大戦の空襲等でたびたび壊滅的破壊を受ける。それでも幾度となく復興したハンブルクは、現在ではドイツ第2の都市として繁栄している。
Data
帰属連邦州 | ハンブルク州(ハンブルク特別市) |
人口 | 1,777,373人(2008年11月) |
河川 | エルベ川 |
祭り | ハンブルガードーム祭り(毎年3回) |
お土産 | ホルステンビール |
おすすめ度 | ☆☆☆ |
正式名称 | 自由ハンザ都市ハンブルク |
公式サイト | http://www.hamburg.de/ |
Map
北ドイツを横断する大河エルベ川(アルスター川)の河口にあり、港町としては外海には接しておらず、やや内陸部に位置する。
約55キロ北東には、同じハンザ同盟都市として栄えたリューベック、95キロ南西にはグリム童話で有名なブレーメンがある。
Access
■ フランクフルトからICEで約3時間半
■ ブレーメンからIEで約1時間
■ ハノーファーからICEで約1時間20分
■ ベルリンからICEで約1時間40分
■ リューベックからREで40分
シュレースヴィヒ=ホルシュタイン州、メクレンブルク=フォアポンメルン州、ハンブルク圏内であれば、週末と平日9時以降は、1日券が使えます。ICやICE以外は5人まで有効で30ユーロですのでお得です!
北欧の一、キンキンと冷えたコペンハーゲン中央駅のホーム。
ここは、バルト海に隔てられたデンマークの島なのに・・・行き先は「Hamburg」。考えてみたら面白い。
2000年には、電車に乗ってバルト海を越える・・・なんてことができる。
1000年には、海賊が横行し、ぐらんぐらんと帆船を揺らしながらあっちの沿岸へ向かったんだろうな。
ハンザ同盟が締結される前の、海賊バイキング全盛の時代。その頃既に、ここコペンハーゲン、そして海の向こうのハンブルクも、小さな港町として存在していた。
数日前には、地元ミュンヘンからえんえんと北上し、バイエルンからしてみればまるで異国のような響きのハンブルクを目指していた。
でも、ここコペンハーゲンからすると、ハンブルクは何だか異国であって異国でないような・・・ヘンな感じ。やっぱり南ドイツにしばらく住んでいる自分にとっては、ここバルト海一帯はハンザ世界独特の雰囲気に包まれてた1つの世界って感じが強いのだ。実際コペンハーゲンはハンザ同盟と敵対していたけど、それでもその世界観は、どこが通じるようなものがあるという気がしてならなかった。
だから、コペンハーゲンとハンブルクは、今のデンマークとドイツとを超えた繋がりがあるってすごく感じる・・・。そしてそれこそが、今あるハンブルク像の根幹にもなってるのかなって思った。
自由ハンザ都市ハンブルク。
ドイツ最大の港町であり、ヨーロッパで2番目、更には世界で8番目という大きな港湾都市だ!
外海からはちょっと離れた内陸にある珍しい港町だけど、町に吹く風は・・・あの町々と似ている。
リューベックにも吹く、ロストックにも吹く、シュトラールズントにも吹く・・・あっちこっちで駆け回るあの風だ!そうそう、間違いなくハンザの海風!
この風に乗って、ハンブルクの町を散策しよう。
中央駅からちょっと行くと、水の町の象徴たる風景に早くも出逢った。
ゆらゆら波打つ尖塔・・・波風にゆれる内アルスター湖面の、鋭く尖った塔が印象的なハンブルクの姿。感嘆に浸る・・・
そしてその尖塔に誘われ、対岸にある内アルスターの船着場へ行ってみると・・・行き交う人たちで賑やかな旧市街が迎えてくれた。
広い水面に映る街並みが、町をもっともっと賑やかに見せている・・・これこそ港湾大都市の醍醐味だって実感させられるような風景。
そして、数日前まで見ていたミュンヘン市庁舎にどことなく輪郭が似たシンボリックな市庁舎前に立つと、この町の空の広さを本当に強く感じた。
赤レンガ倉庫街だって、聖ミヒャエリス教会だって、どこもかしこも広い空と水が印象的だった。
そう、他の町と一番の違いを感じたとこ、やぱり開放的なその気質、広々とした空、バルト海から吹き込んでくるハンザの風・・・
ハンブルクに吹く風は、ハンザの気風を運んでくる。
ハンブルクの空の下には、広く散らばるハンザ同盟の盟友たちがいる。
ハンブルクの水面には、ゆらゆらとハンザの歩みを映し出すような世界がある。
-町の小窓たち- |
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詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜ハンブルク〜でご紹介中です。
ミュンヘンから向かった北ドイツの旅。その初日がここハンブルクでした。全くの異国の地のような雰囲気が凄く新鮮さを感じました。その次に訪れたコペンハーゲンでもバルト海沿岸独特の共通した雰囲気のようなものを感じたので、こんな風に綴ってみました。
コペンハーゲンから戻って更にちょっとハンブルクを観光しましたが、正直そこまで詳しく書けるほど満喫できていません。またいつかじっくり回ってみたいドイツの町のひとつです。
中世の遺産としての歴史的建造物は少ないですが、100メートルを超える大きな教会が林立し、大都市ならではの繁華街や歓楽街など、他の小さな町にはないような魅力もたくさんもっています。港町として、自由ハンザ都市としての開放的な気風を味わうように観光をしてみてください。
ハンブルク市庁舎 | ハンブルクの誇るべき市庁舎は、1897年建造で112メートルの高さをもちます。市庁舎広場でイベントが開かれることも多く、市民交流の場所にもなっています。また、市庁舎内部にはガイドツアーもあり、公式行事が行われる時以外は見学することができます。 |
聖ミヒャエリス教会 | 1641年建造のハンブルク4大教会のひとつ聖ミヒャエリス教会は、巨大教会がたくさんあるハンブルクの中でも最も愛されている教会です。高さは132メートルを誇り、ドイツ国内の全ての教会の中でも5番目の高さとなります。展望台も人気があり、ハンブルク市街地やハンブルク港を一望できます。 |
聖ニコライ教会 | こちらも聖ミヒャエリスと同様、ハンブルクを代表する4大教会のひとつです。高さは147メートルもあり、これはドイツ国内でウルム大聖堂、ケルン大聖堂に次ぐ3番目の高さです。現在見られる姿は焼け焦げた廃墟のようになっていますが、これは第二次世界大戦の爆撃にさらされた当時の姿を、反戦のシンボルとして残しているためです。 |
倉庫街 | 運河に沿うように広がっている美しい赤レンガ倉庫街で、港湾都市ハンブルクとしての象徴たる景色を作り出しています。写真スポットとしても人気で、海洋都市の独特の空気を存分に味わうことができます。 |
フィッシュマルクト | ドイツ全国においても最大級の市場で、日曜日には魚介類や生鮮野菜やソーセージなど、非常に賑わいのあるマーケットが開かれます。時間帯は朝の5時からですので、早起きして行くようにしましょう! |
内・外アルスター湖 | ハンブルク中央駅、中心街のすぐ近くにあるハンブルクの象徴といえる湖で、13世紀にエルベ川支流のアルスター川をせき止めて造ったという湖です。市街地側にある小さめの内アルスター湖と、外側にある外アルスター湖に分かれています。夏場には遊覧船などで賑わい、水の都ハンブルクの爽やかな景色を作り出します。 |
ブラームス記念館 | バッハ、ベートーヴェンとともに、ドイツの3Bとして讃えられる音楽家ブラームスの記念館です。ブラームスはハンブルクで生まれましたが、戦災により現在では生家は残っておりませんが、この記念館には彼の縁の品が納められています。 |
私自身は滞在時間が少なかったので満喫はできませんでしたが、これらの観光スポット以外にも楽しめるところがたくさんあります。ドイツでは珍しい魚介料理が味わえる町でもあるので、グルメ旅行としても楽しんでみてください!
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