オランダの象徴的な風土が広がる世界遺産の村キンデルダイク。残された19基の風車は世界遺産に登録されている。
雄大で美しい景色を撮ることのできるビュースポットとして、世界中から多くの観光客やカメラマンが訪れる。
国土の70%以上が海面よりも低く、先史時代から水や湿地帯との闘いが常に問題となってきたオランダ。それが故に、排水システムが国家上の重要な問題であり、特にキンデルダイクの属するアルブラセルワールト地方では、13世紀以降、排水問題が大きく叫ばれることとなった。そんな中で生まれたのが、運河や排水用風車である。しかし、運河はその後にもたらされる地盤沈下の原因ともなり、新たな排水方法として風車によるポンプ技術が発展することとなった。そうして一時は1万基を超えたオランダの風車。しかし、現在ではその数も激減し、キンデルダイク=エルスハウトの田園に建ち並ぶ19基の風車群が、オランダ風土を象徴する有名な風景となっている。
Data
国 | オランダ |
町 | ニーウ・レッケルラント |
人口 | 9,513人(2008年12月) |
お土産 | 風車のアイテム 木靴のアイテム |
おすすめ度 | ☆☆☆☆☆☆ |
キャッチフレーズ | 風車の村 |
公式サイト | http://www.kinderdijk.nl/ |
Map
大都市ロッテルダムの南東約13キロの位置にある。
オランダの典型的な風土で、レク川とノールト川に挟まれた地区にあり、海抜も低い。水面の他は雄大な草原が広がっている。
Access
アムステルダム中央駅から、ロッテルダム中央駅経由で、ロッテルダム・ロンバルダイン駅まで約1時間15分。その後ロンバルダイン駅からバスで所要約35分。
※オランダ・ベルギー・ルクセンブルク・ドイツの4ヶ国で乗り放題のユーレイル・ベネルクスジャーマンパスを使用すると安く抑えられます。
さらさら・・・
風に揺れる草原の中を、地平線に向かって小路が一直線に伸びる。
ちろちろ・・・
水草が顔を出す小さな川に、どこからかかすかな水が流れ込む。
もぅ・・・もぅ・・・
緑の波の向こうに、ゆっくりと草をかむ眠そうな牛さんたち。
緑にゆれるキンデルダイク。
くるくるくるくる風車が回る。
風がなければ風車は寝ちゃう。草も牛も水面でさえも。
風がなければ時間も寝ちゃう。今日も明日もいつまでも。
光のシャワーの間を縫って、さわっと風が吹き降りる。
キンデルダイクの風は働き者。
雲に声かけ、川に声かけ、昼寝を起こす。
風に起こされあくびをひとつ、みんなゆったり仕事にはいる・・・
きらきら・・・
水面が空に微笑み返す。
きぃ・・・きぃ・・・
ゆっくりゆっくり小舟が進む。
ぱたぱた・・・
空を見上げてひとりごと。
青に染まったキンデルダイク。
くるくるくるくる風車が回る。
風があるから風車は起きる。草から雲から音だって。
風があるから時間は起きる。刻々景色、それこそ風景。
流れる雲を見上げる風車、その背中は何を思うのかな。
キンデルダイクの風はやんちゃ者。
草原を転がり、プロペラにつかまり、愉快爽快空翔け回る。
風の誘いに微笑みひとつ、今日も風車はぱたぱた回る。
時を刻んだキンデルダイク。
くるくるくるくる風車が回る。
あの空見つめてあの日を想い、今日も風車はぱたぱた回る。
-町の小窓たち- |
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詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜キンデルダイク〜でご紹介中です。
オランダの風土を象徴する風景をもつキンデルダイクで感じたもの、それは風でした。見渡す限りの草原と水面、空など、ちょっとポエミーにご紹介してみました。
本当に風がなければ全てが止まってしまいそうなゆっくりとした穏やかな景色の中に、風が駆け回る様子、自然が応える様子、そして何百年もこの地に立つ風車の想いを描いてみました。この村の雰囲気が少しでもお伝えできたなら幸いです。
町という町、村という村の見所はありませんが、この風車の地区一帯がそれだけで最高のビュースポットです。川でボートに乗るものあり、一直線に伸びた道路をレンタサイクルで走るのも爽快です!最高の自然を満喫してください!
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