西部ドイツの中心的な大都市であるケルン。ライン川の中流に築かれた、ローマ時代からの2000年の歴史を誇る名都市でもあり、何より世界遺産に登録されている世界最大のケルン大聖堂が人気のスポットとなっている。
大戦では多くの歴史的建造物が失われてしまったが、復興した現在では、ドイツを代表する大都市として誇り高い町でもある。
ケルンの発祥はローマ時代にまで遡り、帝国の北の拠点として重要な地位にあった。4世紀に司教座、8世紀には大司教座が置かれるが、その間もゲルマニアやフランク族の首都として発展している。キリスト教の拠点としても重要であったケルンを示すのは、ケルン大司教が王の助言者であったことからもわかる。そして、その後中世にかけては、政治のみならず文化の中心としても栄えた。1288年には帝国自由都市となり、大いに繁栄を続けたケルンであったが、30年戦争後には一時衰退。19世紀には大司教座領が廃止され、ラインの世俗大都市として歩むことになる。大戦では壊滅的な大被害を受けたが、復興した現在でも、ドイツ屈指の大都市としての地位を保っている。
Data
帰属連邦州 | ノルトライン=ヴェストファーレン州 |
人口 | 995,420人(2008年) |
河川 | ライン河 |
祭り | カーニバル(毎年2月) |
名物 | オーデコロン/ケルシュ等 |
おすすめ度 | ☆☆☆☆ |
キャッチフレーズ | ライン最古の大都市 |
公式サイト | http://www.koeln.de/ |
Map
ドイツ中央西部に位置し、西に隣接するオランダの国境からは70キロ程度のところにある。
また、旧市街の東に沿うように父なる川ラインが流れている。海抜は40mから120mと幅があり、比較的緩やかな高低差のある町だといえる。
Access
■ デュッセルドルフからREで約30分
■ アーヘンからREで約1時間
■ ハノーファーからICEで約2時間40分
■ フランクフルトからICEで約1時間15分
■ ブレーメンからICEで約3時間
NRW(ノルトライン=ヴェストファーレン)チケットを使用すると、週末と平日9時以降、普通電車(RE/RB)とバスであれば、5人まで有効で34ユーロで州内を乗り放題できます。1人でも25ユーロとお得になっています。
早朝ミュンヘンを発ち、14時には既にルクセンブルクにいた。ケルンを通ったはずなのに・・・。おかしいな。
デジカメを起動し、今日撮った写真を確認してみる。
ケルン大聖堂の写真が何枚か出てきた。でも、それ以外のケルンの写真が出てこない。おかしいな。
・・・・・・・・・・・・
その日、ライン河畔の古都ケルンに、南方から一頭の馬が現れた。
「あと一息だぞ。ここで水を飲ませてやる。」
その傍らには1人の騎士。そして、ライン川の畔で休憩を許された馬。
そうとう渇いていたのだろう・・・凄い勢いで水を飲む。
馬は、町に聳える大聖堂にちょっと目をやるも
僅かに与えられた休息だというのはわかっているようで
またライン川にかじりつく。
しかし・・・
「さあ、行くぞ。」
再び目の前にニンジンをぶら下げられ
尻を鞭でたたかれかと思うと
今度は西方へと向かって、砂煙を上げながら走り去って行った。
ローマ時代から続く歴史ある古都、ケルン。一時はミュンヘンから引っ越して、住もうかとすら思っていた町だ。
ドイツ第4の都市にして、大都市が居並ぶこのライン川中流下部の中心。
ちょっと北に行けば、デュッセルドルフや、ルール工業地帯のドルトムントなどもある。
ちょっと南にいけば、ボンや、コブレンツなどのライン渓谷の美しい地域などもある。
ドイツで最も発展している地域であり、様々な顔の町が集まる魅力的な地域。
だから、正直もっと満喫したかった。ところが・・・
僅かの休みの中で、ドイツ西部辺りにいくなら・・・
僕にはこの選択しかなかった。
ベネルクス3国3日間の旅。
そうして辿りついたベネルクス。そして、その素晴らしさ!憧れのベルギー、オランダ、ルクセンブルクを選んだのは間違いではなかった。
そう・・・ルクセンブルクに行く為に、ほとんど横目に通り過ぎざるを得なかったのが、このケルン。
でも、ある意味ケルン大聖堂だけでも見られたのは
プラスアルファ的に考えれば、この上ない極上のオードブルになったのかもしれない。
噂にたがわぬその出立ち。
圧巻の建造物、ドイツが世界に誇る見事な大聖堂。
滞在時間はわずか1時間ばかりだったけど
そのインパクトと存在感
僕の記憶の館には
堂々と豪華な一室を構えている。
-町の小窓たち- |
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詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜ケルン〜でご紹介中です。
仕方なかったんです。時間がなかったんです。本当に大聖堂周辺しか見ることができませんでした。でも、ポカンと口を開けてみていたら・・・いつの間にか1時間が経過。ルクセンブルク行きの電車が来てしまいました。
右の写真は、ルクセンブルクに行く途中のトリーアという世界遺産都市の駅の写真です。この町でも降りたかった・・・。次こそ満喫旅行を楽しみたい、僕にとってはそんな場所です。
ケルンは2000年の歴史をもつ、ドイツ屈指の古都です。今や現代色もかなり強くなっている町で、歴史的建造物などは少ないですが、様々なところに名所が点在していますので、宝探し感覚で色々回ってみてください。
ケルン大聖堂 | 高さはウルム大聖堂に次ぐ2番目ですが、大きさは世界最大のゴシック大聖堂。ドイツ有数の名建造物で、世界遺産にも登録されています。その建造には600年という月日を要し、第2次世界大戦でも被害を免れた為、たいへんな歴史の重みも感じることができます。ケルン中央駅の目の前にあるので、駅を出たらその迫力に圧倒されることは間違いありません!また、509段ある階段を登っていけば、ケルン市街を一望することができます。 |
ルートヴィヒ美術館 | ポップアートなどの近代美術作品が展示されている美術館で、ヨーロッパ最大級のピカソの作品が収蔵されていることでも知られています。 |
ホーエンツォレルン橋 | ケルン中央駅からライン川に架かる橋で、大聖堂のある旧市街から対岸に渡ることもできます。対岸の橋の脇にある広場はケルン随一のビュースポットとして人気があり、多くの観光客で溢れています。 |
ローマ・ゲルマン博物館 | ケルンはローマ時代に生まれた歴史ある町です。紀元後にはそのローマによる文化とゲルマニアの文化が融合し、独特な文化が生まれました。その文化財を展示している博物館です。 |
ノルトライン=ヴェストファーレン州は大都市の集結した見所の多い地域です。それに、ライン沿いにもたくさんの魅力的な町があります。ケルンを起点にして、近くの多くの町を回ってみるのもいいと思います。
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