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salzburg

Salzburg-ザルツブルク-

 バイエルン州とオーストリアの国境の町ザルツブルク。中世より塩の産出地として大変発展。イタリアやドイツ方面との交易の中心でもあった。

 また、音楽家モーツァルトの生誕地でもあり、ミュージカル映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台としても有名。

 更にはオーストリアの世界遺産都市でもあり、ヨーロッパでも有数の美しい街として多くの観光客で賑わう。ドイツにとっては馴染み深い外国都市の筆頭ともいえる。

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Salzburgの簡単な歴史の紹介-History-

モーツァルトの生家

 ザルツブルクの歴史は長く、紀元前10世紀には岩塩の採掘も始まり、高度なハルシュタット文明があったことが証明されている。そして、ローマ時代には既に交通の要衝とされていた。774年には大聖堂が建造、798年に大司教区となるなど発展を続け、1077年にはホーエンザルツブルク要塞ができる。その後も塩の生産で莫大な富を得、17世紀には現在見られる旧市街が出来上がる。1756年にはモーツァルトが誕生、現在に至る音楽の町としての地位も築き上げた。

 19世紀以降はバイエルン王国に編入、オーストリアに併合、大戦に巻き込まれる等の歴史も歩むが、現在では華麗な世界遺産都市として、多くの観光客が訪れる人気の観光地となっている。

  •  Data

    Salzburgのデータ


    オーストリア
    人口149,470人(2008年)
    イベントザルツブルク音楽祭
    お土産岩塩/モーツァルトチョコ
    モーツァルトリキュール
    有名出身者モーツァルト/カラヤン(指揮者)
    おすすめ度☆☆☆☆☆
    キャッチフレーズMozartstadt(モーツァルトの町)
    公式サイトhttp://www.salzburg.at/
  •   Map

    Salzburgの地理

    ザルツブルクの位置

     アルプスの北麓に位置し、市街地の周辺に低い山や丘陵もあり、起伏に富んでいる。特に、旧市街南側の城塞のある丘陵からは、ザルツァッハ川が流れる市街地のビューポイントとしても大変人気がある。

    GoogleMapを見る

  • Access

    Salzburgへのアクセス


    ミュンヘンからRBで2時間 (乗換なし)



    ザルツブルクはオーストリアの都市ですが、国境の町なので、特例でバイエルンチケットが有効となっています。週末と平日9時以降は、ICEやICなどの特急電車以外であれば、5人まで有効で28ユーロで乗り放題(バスもOKです)ですので大変お得です!1人でも20ユーロです。

ここからはSalzburg-ザルツブルク- 旅行記-Reisebeschreibung-
城塞から望むバイエルン

徒然旅行記のコーナー -アルプスの闇一点-

・・・正直ザルツブルクの町紹介をするだけなら、「こんな一個人の紹介記を読んでいるくらいなら、映画『サウンド・オブ・ミュージック』を借りてきてください。」といった方が早いし、間違いなくワクワク感はもてるはず。叶うはずもない。だから、ちょっとだけ路線を変えて、この町を紹介してみよう!


・・・・・・・・・・・


 約20キロ南から、ヒトラーの別荘に睨まれるザルツブルク。ドイツの風光明媚な景勝地、ベルヒテスガーデンがじっとこちらを見つめている。

 アルペンの山脈というドイツとオーストリアの国境があるにも関わらず、ベルヒテスガーデンのベルクホーフに住んだヒトラーの目から逃れられる運命にはなかったのか。ヨーロッパ指折りの美しい町ザルツブルクに、山岳に潜むヒトラーは何を思ったのか。母国であるオーストリアに何を思ったのか。


 ザルツブルク旧市街の高台にあるホーエンザルツブルク城塞。ここからは、国境の向こうにあるドイツのバイエルン州がよく見渡せる。広がる田園地帯とアルプスの山岳地帯。美しい自然に囲まれた、人間の築いた美しい町ザルツブルク。一方で、これ以上の美しい自然を抱きながら、戦犯の闇の一点が平和を掻き乱したベルヒテスガーデン。

 同じ自然にありながら、横切る国境が2つの町の運命を分けたのだろうか。歴史は、城塞のテラスに、そんな冷たい風を運んでくる。でも今は、そんな歴史を感じさせることのない自然の美しさが、この一帯を一色に染めている。


 ナチスのオーストリア併合によって、ザルツブルクも大戦の渦に巻き込まれた。ここはオーストリアだから被害は一部で免れたが、もしも国境が数キロでも東にずれていたなら、ドイツの一都市として連合軍の大爆撃にあっていたかもしれない。言ってみれば、国境線が救ってくれた町なのかもしれない。

ゲトライデ小路

うらやむ程の名都市

 そんなナチスに翻弄された町でもあるザルツブルク。映画『サウンド・オブ・ミュージック』では、そんな戦時中のストーリーが、心温まるトラップ家のぬくもりや、ハラハラドキドキの展開で繰り広げられる。『ドレミの歌』や『エーデルワイス』など、音楽の町に相応しい名曲の数々によって彩られる。


 もしも、はじめに映画を見て訪れたなら、まるで映画の中を忠実に再現したテーマパークのよう。それくらいこの町全体が映画で使われている。逆に、ザルツブルクに行った後でDVDを買おうものなら、それ自体が思い出のシーンの数々になるはず。それほどこの作品と一体化している町なのだ。


 でも、そもそもザルツブルクは、ミュージカルの公開より遥か以前から、ヨーロッパの重要都市としてその地位を確立していた。塩の産出から交易の拠点となったり、モーツァルトの誕生によって音楽の聖地とみなされたり。観光地として見ても、「北のフィレンツェ」と形容されるほどの町。そんな、ドイツから見ればうらやましいくらいの名都市だった。


 言葉もドイツ語、バイエルン州のほんのわずか東に位置しているだけなので、鉄道サービスなどでも特例として、まるでバイエルン州の一都市として扱われたりもする。そんな現在でも特別視される町だけに、ドイツが侵略国となった際には、その風圧を真っ向から受けたりもした。山の向こうのヒトラーの目にも、もしかしたら特別に映っていたかもしれない。

ミラベル庭園と旧市街

バリデートを解放すれば

 映画のラストシーン、ナチスから逃れたトラップ家が山越えをする。オーストリアからスイスへと抜けるシーン。爽やかなアルプスの緑が、これほど開放的に見えるシーンはない。


 当時は、見えないバリデートが引かれていたザルツブルク(オーストリア)とベルヒテスガーデン(ドイツ)にまたがる美しい国境風景。でも現在では、そんな人間の引いた線なんて、自然がきれいにかき消してくれている。ザルツブルクの南に広がる風景は、アルペンの山中に華麗に花開くリゾート地、ベルヒテスガーデンにまで何の違和感もなく続く。これこそ本当の自然の風景。


・・・美しい世界遺産の町並み。

・・・モーツァルトから始まる音楽聖地。

・・・サウンド・オブ・ミュージックの中の世界。


 これ以上ないほどの魅力の詰まったザルツブルクだけど、かつて山の向こうにあった闇の一点も見つめてみよう。そうすれば・・・きっともっともっと貴重な町として感じられるようになるはずだから。


Salzburg-ザルツブルク- 旅行記-Reisebeschreibung- おわり

-町の小窓たち-

ミラベル宮殿 レジデンツと大聖堂 モーツァルト像
ゲトライデガッセ 綺麗なお墓 ホーエンザルツブルクからの眺め ザルツァッハ越しの夜景

  詳細はフリー写真de小旅行Terminal〜ザルツブルク〜でご紹介中です。

-旅行記後記-

馬車

 正直ザルツブルクの町を順を追って紹介していては、書き綴れないほどにキリがありません。ですから、ザルツブルクという町全体を一層美しく貴重な町として見られるように、アングルを変えてご紹介しました。

 ここに綴ったような見方をしてみたなら、きっとより一層の感動も味わえると思います。

 あと、ザルツブルク観光にサウンド・オブ・ミュージックは欠かせませんので、一度はご覧になってください!

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-町の見所-

 ミュンヘンから電車で2時間のザルツブルク。バイエルンチケットも利用可能ということで、安く気軽に行ける隣国の観光地として大人気です。世界的にも有数の有名観光地であり、モーツァルトや「サウンドオブミュージック」で知られた音楽聖地のひとつです。音楽に興味はなくても、美しい世界遺産とショッピングも楽しめる素晴らしい町ですよ!
 数ある見所の中でも、ここでは10箇所をピックアップしています。写真de小旅行では写真とともにザルツブルクをご紹介しています。よろしければ寄ってみてください。

ミラベル宮殿1606年にヴォルフ・ディートリヒ大司教が建てた宮殿です。ザルツブルクは中央駅よりの新市街と、ザルツァッハ川の対岸の旧市街に分かれますが、ここは新市街側にある最大のスポットです。また、宮殿前には17世紀末に造られた庭園もあり、映画『サウンド・オブ・ミュージック』の舞台にもなりました。庭園からは旧市街の城塞などの素晴らしい景色が見られますので、写真スポットとしても見逃せません!
モーツァルトの生家有史の偉人であるヴォルフガング・アマデウス・モーツァルトの生まれた家です。旧市街入口近くのゲトライデ小路にあり、オーストリア国旗が掲げられた黄色の鮮やかな建物です。モーツァルトは、1756年1月27日にこの家で生まれましたが、現在では彼の多くの遺品が公開されています。
ザルツブルク大聖堂多くのスポットが並ぶ旧市街のレジデンツ広場周辺ですが、ここで一際大きな姿を見せてくれているのが、16〜17世紀にかけて建てられたザルツブルク大聖堂です。
ホーエンザルツブルク城塞創建1077年の城塞で、17世紀に現在の姿となるまでに幾度の増改築を繰り返しました。旧市街の背後に堂々と構え、ミラベル宮殿からもミュンヘンからの車窓からも、非常に印象的な姿を見せてくれます。旧市街から行くには歩道とケーブルカーの両方のルートがありますが、約120mの標高の城からは北のフィレンツェと呼ばれる美しいザルツブルク旧市街が一望できます。
ゲトライデ小路ザルツブルク旧市街にある目抜き通りで、ザルツァッハ川と平行するように走っています。モーツァルトの生家の他、煌びやかで美しい看板を掲げた商店が軒を連ね、ショッピングを楽しむ観光客で溢れています。ローテンブルクのシュミード小路よりも華やかな看板通りで、観光の醍醐味といえるような素晴らしい小路です。
2つのレジデンツ旧市街の中心にあるレジデンツ広場に面して、1619年に建てられたレジデンツと、35個の鐘をもったグロッケンシュピールを抱く新レジデンツがあります。レジデンツは現在、ザルツブルク州立博物館となっています。
馬の水飲み場歴代のザルツブルク大司教が所有していた馬の水飲み場ですが、現在ではローマのトレビの泉のようにコインを投げ込むのが定番となっています。
ザンクト・ペーター墓地映画「サウンド・オブ・ミュージック」で有名な墓地です。周りを修道院やホーエンザルツブルク城塞などに囲まれ、神聖な雰囲気も漂っていますが、大変綺麗な墓地なので観光客もたくさん訪れます。
祝祭大劇場1960年に完成した、馬の水飲み場の近くにある劇場です。ザルツブルク音楽祭の舞台でもあり、音楽の街ザルツブルクの象徴たる場所でもあります。
ノンベルク修道院700年頃に近郊のブルクベルク山麓に創立された修道院です。ドイツ語圏で最も古い女子修道院であり、サウンド・オブ・ミュージックの舞台でもあります。ホーエンザルツブルク城塞から歩いて行くことができます。


 観光スポットのオンパレードの町ですが、見所は旧市街周辺にキュッと詰まっていますので、1日あれば十分に見て回ることができます。ドイツ語圏有数の名観光地を楽しんできてくださいね。