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冠婚葬祭はコンソウのみ?!

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私がドイツ留学生活で実感したドイツ文化。日本との違いは当然といえば当然ですが、ドイツにおける冠婚葬祭の様子をご紹介しています。
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成人式?!そんなものはありません!

 いきなりビックリかもしれませんが、冠婚葬祭の「冠」にあたるのは成人式。その成人式は・・・ドイツでは存在しません!

 それどころかドイツでは「〜式」と言われるものはことごとくなく、生誕直後の「洗礼式」や「結婚式」、「葬式」くらいです。

 日本では、節句や学校の「入学式」から「卒業式」まで様々な節目の「式」がありますが、ドイツでは全くないのがちょっと寂しく感じられます。何だか淡々と育っていくようで・・・


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町中巻き込む?!結婚のしきたり

 ドイツの結婚に関する慣わしも、日本とはもちろん全く違います。まず、婚姻手続きの際のビックリ。日本ではすぐに手続きがなされ、「結婚」となるわけですが、かつてのドイツはそうでなかったというんです!何と役場の掲示板に「このカップルの結婚に異議があれば申し立てること」という旨の文書が貼り出され、一定期間が経過して誰からも異議がない限り、晴れてその2人は結婚できることになったとのこと。(1998年7月以降は個人情報保護問題の関係で、掲示されなくなっているようです。)ちょっと堅いなぁと感じるところがドイツらしい(?)かもしれません。


 それでも、無事に手続きが済んだら日本より盛大に祝ってもらえます。婚姻の最後の署名をする日取りが別に設けられ、家族や友人、役人も正装して同席。指輪の交換や誓いのキスまであるという、日本ではありえないような(まるで結婚式のような)婚姻手続きの締めを迎えるんです。


 一方で、結婚式は一般的に日本よりも簡素で、特に貸しきりでもない教会などで開かれます。そして、その後の披露宴のようなパーティーはレストランなどで行われるのですが、その時の移動が特徴的なんです!何と、移動車のアンテナには白いリボンを結び、クラクションを鳴らしたりしながら進むんです。一般人とあれどちょっとしたパレード気分が味わえたりするのかもしれません。


 このようなドイツ式の結婚式も、日本と違った特徴があって面白いですよね。私自身も、留学中に結婚の車を何度も目にし、その度に何だか幸せな気分になれました。町全体に知ってもらって、喜びを分かち合うようなスタイル、女性は特に幸せを感じるかもしれないですね!


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花々で飾られる葬式とお墓

ドイツの公営墓地

 写真は、はてしない物語やMomoの著者として有名なドイツの童話作家ミヒャエル・エンデの墓がある、ミュンヘン森林墓地の様子です。


 さてさて、ドイツの葬式とお墓事情についてですが、これももちろんドイツ式!日本では当然の、「ご霊前」の現金なんてまずありえません(慈善団体への寄付などはあります)。その代わりとなるものがクランツ(花輪)で、美しく飾って見送ることになります。


 また、埋葬については、一般的には土葬になります。ただ、最近では衛生や管理などの事情もあり、火葬も増えてきているようです(4割程度)。お供え物としては、日本ではよくお酒のビンなどを手向けてあるのを目にしますが、ドイツでは土に返るものしか供えてはいけないようです。


 そして、またまたびっくりするのは、公営墓地には借用期限があるということです。契約の延長はできますが、その期限が切れてしまった場合、それまでの墓は掘り起こされ、共同墓地のような所に移されてしまいます。

 宗教的な違いも大きいですが、日本とは全く違う習慣はやはり興味深いものですね。


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足がしびれることなんてありえません!

 宗教の違いは当然のことながら大きいですよね。故人を供養し偲ぶ・・・「法事」。日本では「○回忌」といってたびたび行われ、そのたび足がビリビリなりますが・・・


 冠婚葬祭の最後の「祭」に当たる「法事」は、ドイツでは行われません(私は聞いたことがありません)。少なくとも形式的な「儀式」はなく、故人の思い出話を語り合うような時があるくらいです。


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