学校給食なんてありません?!
給食費を払わないモンスターペアレントなどの話題を振りまいている日本。でも、ドイツの学校にはそもそも給食なんてものはありません(一部にはあるようですが、一般的ではありません)。そのため、給食費ももちろんないんですよ。
じゃあ、「弁当でももっていくの?買い食いするの?」って思う人もいると思いますが、そもそもドイツの学校は午前中で終わってしまうので、お昼は帰宅してとったり、パンを持っていったりしているんです!
学生さんにとっては、午前中で終わるのは羨ましいですよね?でも、親御さんにとっては、昼を用意して午後の面倒もみなきゃいけないのかって思うかもしれません。
みなさんは、ドイツのシステムが理想ですか?それとも日本の方がいいですか?
汚したら汚しっぱなし?!
給食の後といえば、教室の掃除です。ですが、ドイツではこれもありません。子供が雑巾がけをしたり、ブラシでゴシゴシしたり、机をみんなで動かしたりする光景ももちろんみられず、業者が代わりに掃除をしているんです。なんて身分の良い・・・。
ですが、これはドイツ国内でも賛否両論があります。そもそも掃除をしないのだから、汚さないようにするという考え方、あるいは日本のようにしっかり掃除させることが、躾や協調性の向上になるって考え方もあります。みなさんはどう思いますか?
大学は自立の場?!
日本では、一般的には大学生になると1人暮らしや寮生活を始める人が増えてきます。でも、そんな日本よりもずっと学生がの自立心が高いのが、ドイツなんです。
日本の学生は、通学環境が理由で1人暮らしをする人が多いと思いますが、ドイツ人は大学生はもう大人という意識が強く、できることはなるべく自分の力で行います。親の仕送りにはあまり頼らず、学生寮やハウスシェア、ルームシェアなどで慎ましい質素な生活をします。日本よりもずっとシェア環境が進んでいるのは、そういう理由にもあるんです。
ただ、アルバイトは日本ほど盛んではありません。大学は勉強するところという意識は日本人より強いですし、卒業のハードルが高いドイツでは、バイトとの両立がなかなか難しいということもあるからです。夏季などの長期休暇で働くのは普通ですが、学期中は勉強に重きをおくのがドイツの学生スタイルなんです。
学生結婚も珍しくはない?!
前項でドイツの学生は自立心が強いといいましたが、自立はしても、気楽な学生生活を長く続けたいという人は多いようです。その事情を生んでいるのは・・・卒業期限が厳格に設けられていないこと、学生ならではの割引や安い税金設定、自分で賄うが故に親があまり干渉しない・・・こういった理由で、卒業までの平均年数が7年程度もかかっているんです。
学生設定の社会環境に甘んじて、26歳から27歳で卒業する学生が多いので、当然学生結婚する人も結構でてくるわけです。羨ましいですか?
男の義務!兵役と代替勤務
日本以外のほとんどの国で義務となっている兵役。ドイツももちろん例外ではなく、19歳以上の男子学生に9ヶ月の兵役制度があります。
ですが、「武器を手にする兵役を、良心に基づいて拒否できる」という良心的兵役拒否(代替勤務)という制度があり、兵役を拒否して13ヶ月の社会福祉等に貢献する勤務を受けることもできるんです。
現在では学生全体の半数以上がこの代替勤務を利用し、社会福祉や環境保護に関わる施設や病院などで代替勤務を行っており、この代替勤務なしに現在の社会福祉施設は成り立たないとまで言われているんです。