レジの挨拶は常識?!
レジ係だけがしゃべって、お客は黙〜ってお釣りを受け取って、何だか変な空気が漂うことの多い日本のレジ周り。行列も長く、ちょっとイライラ、なんだかあまりいい場面ではないことが結構ありますよね。でも、ドイツではちょっと違います。
挨拶が飛び交うドイツ社会の中、買い物のレジも例外ではありません!むしろ、ドイツの挨拶文化を最も身近に感じるところだといえます。
私は南ドイツミュンヘンに住んでいましたので、レジ係りから「Gruess Gott」や「Hallo」と一言あるのは当たり前。そして、それに「Gruess Gott」や「Hallo」で返すのも常識です。また、レシートを受け取ったら、当然「Auf Wiedersehen」でお別れします。
形式だとはいっても、やっぱりコミュニケーションを大切にする文化を肌で感じると、ちょっと心がポワポワした感じになれますよ。
レシートの消費税率がおかしい?!
さて・・・買い物を終えてレシートを見ると・・・あれ?!不思議なことに気づきます。一般的にドイツの消費税は19%(2010年現在)のはずですが、中には7%しかとられていないものもあるんです!
それは何故か・・・ドイツでは、生活必需品とされるものには低税率(7%)、嗜好性が強く必需ではないと判断されるものは高税率(19%)と、税率が異なるんです。例えば、ミネラルウォーターは7%、ワインは19%というようにです。
また、レストランで飲食すると19%、テイクアウトは必需食料品と判断されて7%となるなど、日本とは全く異なるシステムにちょっとビックリです。一度レシートをじっくり眺めてみてくださいね。
買い物はコイン&カート&コンベア式?!
まず、入口でビックリ。かごがない?!と思ったら、大きなカートが整列しています。でも・・・いくら引っ張ってもカートを動かせない?!それもそのはず、カートは全てチェーンで繋げられているんです。
初めての買い物だと、どうなってんの?!って思っても、よく見ると連結部分にコインが1枚入る部分があるので、50セントor1ユーロコインをはめてみて下さい。すると・・・見事にカートが取り出せるという仕組みなんです。
そして帰りの際には、はめたコインはカート置き場に戻してチェーンで連結すると、手元に戻るようになっています。つまり、この仕組みによって、常にお客さんによってカートが綺麗に整列されるわけです。かごをいちいち移動したりする手間が省ける分、店側の仕事が減らせるわけです。
また、カートを押して売場に入るときには、戻れないようにゲートが設置されているので、1度売場に入ってしまうと買わないといけません。コイン&カート式システムは、やっぱりいかにも合理的なドイツ人らしさを感じられるシステムです。
それから、カート式のために、レジ係がいちいち移しかえる日本のかごのようにいきません。そのため、レジはベルトコンベアのようになっていて、カートからお客自身が品物をコンベアにおいて、流れてきた品物をレジがとってスキャンして、それをまたお客がカートに入れるという仕組みになっています。
日本人には良いのか悪いのかわからないシステムですが、文化の違いは面白いものですよね。ちなみに、カートを使わずに、売場で空き箱を見つけて、それをお盆の様にして使っているお客も見かけます。日本ではありえないような光景が面白いですよ!
薄切りの肉がない?!
豪快なドイツ人の料理に合わないのか・・・既製品が置いてあるお肉売場では、薄切り肉を全くもって見かけることがありません。ひき肉や分厚い肉、塊がドーンというようなものばかりなので、肉じゃがや焼肉など、日本食に合う肉が見つかりにくいかも・・・。
ですが、たいていのお店ではオーダーで切ってもらえるようになっていますので、薄切り肉がほしいという方は直接店員さんに頼んでみてください。
他にも日本との違いは週末の町などにも現れます。ドイツ生活でお世話になる店のページでもドイツの店の特徴をご紹介していますので、ご覧になってください。