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郷に入っては郷に従おう

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ドイツ生活を始める方のために、ドイツでの挨拶の作法や生活ルール、コミュニケーションのとり方、文化の違い等をお伝えしています。右の2つの項目で構成しています。
また、ページ別ドイツの豆知識・雑学などもありますので、是非お読み下さい。

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ドイツの豆知識

カルチャーショックの例


  • 路面電車が人の真横をすり抜ける
  • エスカレーターなどは右側で待つ
  • 住居内は土足が一般的
  • 自転車が猛スピードで走っている
  • 車道の中央を堂々と自転車が走る
  • 他人同士でも車内で会話が弾む
  • 店員や担当者の態度が悪い
  • 基本的に日曜日は閉店
  • 素っ裸の人が公園を歩いている
  • 川がさながら海水浴場のよう

ここでは10のカルチャーショックを挙げてみましたが、ドイツで生活していると日本とは違う習慣ばかりです。見ていて微笑ましい羨ましい習慣、日本の方がいいなぁと思う瞬間などがたくさんあります。文化の違いは、日本に住む上ではいい意味で新たな価値観を生む素晴らしい材料になりますので、ドイツでたくさん体験してみてください。

私の留学いろいろ体験記

ドイツ人との別れの抱擁

私の4人のタンデムパートナーとの別れ、それぞれ違った感動がありました。そのうちの1人とは、ちょっと赤面してしまうようなドラマチックな抱擁でした。クリスマスのデコレーションに彩られ、綺麗なイルミネーションに染まったミュンヘンのマリエンプラッツ。マルクトで周りがザワザワしている中での、市庁舎前でのドラマの様な抱擁でした。普通ならドキっとしてしまうかもしれないシーン、でも、そこはやはりドイツです。周りも全く気になりませんでした。そして、きっと周りも何とも思ってないと思います。その後、人混みに見えなくなった彼女、その瞬間はこんなザワついた広場でなければ確実に涙だったかなって思います。

でも、そんな雰囲気は、日本人の友達に冷やかされた瞬間、すぐに吹き飛ばされました。マリエンプラッツでのクリスマスマルクト、1年以上住んでいれば、日本人の知り合いとバッタリなんて珍しくありません。でも、冷やかした後でも最後に彼は、「空気読んで、最中には声かけなかったんだぞ」って言ってくれたので、何か粋な思い出として残っています。

ドイツ式挨拶

 その土地で暮らす人にとって、最も基本で最も重要なことが挨拶です。トラブルを回避するのにも大切ですし、何より周りと調和し、快い生活を送るには必要最低限守るべきことですよね。


@"こんにちは"は日常茶飯事

 日本でも同じですが、ドイツではもっと頻繁に挨拶が飛び交います。やっぱりドイツの気質なのだと思います。知り合いに会ったときに挨拶するのは当然だとして、役所などの公共施設や病院(これも当然ですが)の担当の方にも、まずは挨拶から入ります。その他、エレベーターに乗り合わせた際、買い物の際のレジなどの挨拶も基本です。以下に代表的な挨拶を挙げます。


  • Guten Tag(グーテンターク)
  • 基本ですが、ちょっとかしこまった挨拶です。
  • Gruess Got(グリュースゴット)
  • ドイツ南部(主にバイエルン州)では、Guten Tagの代わりに使うことがほとんどです。
  • Guten Morgen(グーテンモーゲン)
  • 朝のちょっとかしこまった挨拶です。
  • Morgen(モーゲン)
  • 朝の軽い感じの挨拶です。
  • Hallo(ハロー)
  • 昼夜場所を問わず、汎用的なので便利です。

 その他、ハンブルクではMoin,Moin!(モイン モイン)といった言葉がよく使われるようです。その土地特有の方言やイントネーションもありますが、いずれにせよ挨拶は全ての基本、日本よりも様々な場面で生活に密着しているということを覚えておいてください。


ADankeとBitteは最もよく使う

 この2つの言葉は本当によく使いますし、コミュニケーションを円滑に進めるには最も重要です。Danke(ダンケ)は、ご存知"ありがとう"を意味する言葉で、感謝を示すときに一般的に使われます。どんな些細なことでも、使ってください。日本では、感謝を示すときに"ありがとうございます"と"すみません"を使いますが、日本で感謝の時に使う"すみません"は、ドイツ語では全てDanke(Danke schoen)として使ってください。ありがとうの溢れる国がドイツです。

 また、それに対しBitte(ビテ)は、"どういたしまして"に当たる言葉です。その他にも、"お願いします"と人にものを頼むときや、"どうぞ"と人に渡したり、譲ったりするときなどにも使います。本当に便利な言葉ですので、反射的に使えるようになりましょう。


B会釈は基本的にありません

 日本では、ちょっとしたときに挨拶代わりに交わす会釈ですが、ドイツではしっかりと言葉で表現しましょう。また、言葉に加えてちょっとニッコリするのも挨拶のうちです。


C初対面・・・女性はほっぺた、男性は握手

 これは常時ではありませんが、初対面の際や形式的な場所では、挨拶の一環として相手が女性の場合はほっぺたを合わし(オリンピックの表彰式などでよく見ますよね)、男性の場合はがっちり握手をすることが多いです。

 また、別れの際には、軽い抱擁もあったりします。それから、語学学校などに通っていると、ドイツ以外の国の人と接することが多いので、相手がラテン系だったりすると、こんな挨拶の仕方は普通です。女性はちょっと抵抗があるかもしれないですが、相手が外国人なら大丈夫ですよね。


コミュニケーションの基本的なルール

 ここでは、挨拶以外のコミュニケーションのルールについて取り上げます。


@レディーファースト

 ドイツに限らず欧米ではこれが基本ですよね。女性第一です。男性の場合は、例えばドアを開けるときなんかは自分からドアを開けて待っていて、女性を先に通すのが基本です。エレベーターの乗合わせなどもそうで、先に降りてもらうように促します。それが知り合いの女性でなくて、全くの他人であってもです。


Aベビーカー優先

 日本にいてもそうですが、例えばベビーカーを引いた女性が電車に乗ろうとしているとき、階段を使おうとしているときなどは、自分が目の前にいたら手伝ってあげるようにしてください。また、ドイツのベビーカーは日本のものよりサイズが大きいです。電車に乗ったときなどは、ベビーカーを連れた女性が入ってきたときは、ドアの脇のスペースを確保するのはルールです。


BJaとNeinをはっきり言おう

 日本における曖昧な態度(どちらでもいい、わからない等)は通用しません。自分の考えや意志をはっきりと相手に伝えてください。相手に察してもらおうという日本的な考え方は無用だということは肝に銘じておいてください。例えNeinというのに気が引けても、それは自分の考えなので、相手は尊重してくれます。嫌なら嫌とはっきり告げることが大切です。特にホームステイをしている留学生などは、自分の思っていることをはっきり言わないと、それだけで窮屈な生活になりかねません。相手は基本的にこちらの言葉から全てを判断しますので、はっきりとした言動を示すようにしましょう。


C外国人にも尋ねてくる

 私が実際に留学生活をしていたときに日本と違うなあと感じたことのひとつに、ドイツ人は外国人に対しても平気で道を尋ねたり、質問してくるということです。英語で聞かれることも多いですが、これも相手にわからないならわからないとはっきり伝えましょう。また、何とか教えようとしていると、結構近くの別のドイツ人が助けてくれたりします。そんな風景に混ざることができたら、心もちょっと温かくなりますよ!

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