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ドイツの病院と保険の利用方法

ドイツの病院と保険の利用方法

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ドイツ留学やドイツ生活を始める方に、ドイツの医療システムや病院の利用方法、保険の適用などについてご説明しています。右の3つの項目で構成しています。
また、ページ別ドイツの豆知識・雑学などもありますので、是非お読み下さい。

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ドイツの豆知識

ドイツ出身の意外な人物

国籍はドイツ人でなくても、ドイツ生まれの有名人やドイツ人とのハーフなどはたくさんいます。今回は、そのうちの2人をご紹介します。

まず、映画界からは『ダイ・ハード』や『アルマゲドン』で有名な、ブルース・ウィリスです。旧西ドイツの生まれで、母親がドイツ人です。続いては、リーヴァイ・ストラウスです。名前を聞いてピンときたかもしれませんが、ジーンズを初めて作った人物で、現在に至るリーバイス社の創始者でもあります。バイエルンのブッテンハイムという町の出身です。

ドイツの医療と保険のシステム

 ドイツで病気や事故などにあった場合のことも考え、保険や医療システムについても知っておく必要があります。ワーホリの場合はSTEPINに加入しておけば安心して生活できますが、ここではドイツの医療や健康保険について項目別で説明しています。保険で医療費を抑え、いざというとき焦らないように一般的なことは知っておいてください。


【学生健康保険組合】

 大学生の場合、学籍登録の際に健康保険の加入証明書を提出する必要があります。この健康保険ですが、ドイツには公的保険と民間保険があり、公的な保険の方がかなり安くなっています。公的健康保険では、AOK(Allgemeine Ortskrankenkasse)が有名ですが、大学生の場合、14ゼメスター(1ゼメスターは6か月:学期のこと)以内、あるいは30歳未満であれば入る権利がありますので、加入手続きや保険適用範囲は大学の国際交流課(AAA:Akademisches Auslandsamt)に問い合わせてみてください。AOK以外でも適当な健康保険を紹介してくれます。

 一方で14ゼメスター以上か30歳以上の学生は公的保険に入れませんので、民間の保険をAOKかAAAに問い合わせて加入するようにしてください。民間保険は公的保険よりも高いですが、加入しないといざという時に恐ろしい医療費を払う羽目になってしまいます。


【STEPIN、海外旅行保険】

 ワーホリの場合はドイツの保険STEPINへ加入しようで紹介しているようにSTEPINに加入しているので、大学に進学するまでも安心していられます。ですが、ワーホリからではなくドイツの大学に入学する場合には、学生健康保険に加入するまでは海外旅行保険に入り、保険適用期間の穴がないようにしてください。


【開業医】

 ドイツで病院に通う場合、たいていの場合はかかりつけの医師(Hausarzt)や専門医(Facharzt)に通うことが多いと思います。初めて診てもらう場合は、知人の評判で病院を決めることをおすすめします。大学の国際交流課(AAA)などに相談するのもいいと思います。なお、病院に行く前には必ず予約を取るようにしてください。


【総合病院と救急指定病院】

 総合病院には国立、キリスト教系、私立、大学病院などがありますが、ここでも外来診療は受けられます。入院するような大きな病気や事故の場合は特に総合病院が重要になるはずです。あるいは、夜間や週末などの緊急時には、総合病院の救急外来や救急医に診てもらうことになります。

 緊急時には112番で救急車を呼ぶ、あるいは適当な病院に電話をかければ、診療時間外であっても留守番電話で救急指定医の電話番号を通知してくれます。


【自然療法の保険適用】

 ホメオパシー(体の自然治癒力を引き出す治療法)やクナイプ療法(水の治癒力を利用した水療法)やフラワーエッセンスなどの自然療法に関しては、民間の保険によっては保険適用に差異がありますので、自然療法を受けたいという方は保険を選ぶ際に注意するようにしてください。

ワーホリでの病院利用の実例〜治療費を受け取るまで

 留学生活が長ければ長いほど、いくら体調管理に気を使っていても、風邪をこじらしてしまったり、病気になってしまうことがあります。私の場合、1年半の留学生活で、1回だけ病院に行ったことがありました。幸いただの風邪だったので大事には至りませんでしたが、その時の経験を踏まえて、ドイツの病院の利用方法をお伝えします。ちなみに、当初はただの風邪だということは自覚していました。ただ、ドイツで1回でも病院に行ったという体験をしてみたかったというのがあったため、思い切って行ってみました。

 まず、私が実際に風邪をひいてから、STEPINでの保険料を受け取ったまでの流れです。


【ドイツで病院にかかった時の流れ】

  • 病院に行くことを決心
  • STEPIN保険の規約書を熟読してメールで質問
  • 日本人の知り合いにホームドクター(Hausarzt)を教えてもらう
  • 病院に電話をして翌日に予約
  • いざ出陣!
  • ちょっと待たされてから、5分程度の診察と問診
  • 処方箋と請求書をもらって、診察料を払って終了
  • 近くの薬局(Apotheke)で薬を購入
  • 請求書を保険会社に送って、後日無事払い戻し

@保険会社に連絡を取る

 規約やホームページを読んでだいたい把握はできましたが、やはりいざ病院にいくとなると、保険がしっかり適用されてお金が戻るかが心配ですよね。ですから、私はまずSTEPINにメールを送ってその旨を伝えました(日本語でOKです)。幸いすぐに返事が返ってきて、処方箋・請求書・保険料請求用紙を郵送すれば問題ないということでしたので安心しました。保険金請求用紙はSTEPIN加入時の書類に含まれているものを使うか、STEPINのホームページからダウンロードできます。


A知り合いに聞く

 ドイツで病院に通う場合、まずはかかりつけの医師(Hausarzt)のもとへ行くことになります。症状が重かった場合などは、Hausarztから専門医(Facharzt)を紹介してもらったり、眼科や皮膚科などの場合も専門医(Facharzt)に通うことになると思います。でも、初めて医者にかかる場合、やはりどこに行っていいかわからないですよね。ですから、日本人の知り合いやアパートの大家さん、ホームステイの場合はその家族に聞くようにしましょう!


B予約をする

 ドイツの医療機関では、原則として完全予約制をとっています。突然行って診てくれといっても、急患以外は基本的に断られます。ですから、病院に行く前には必ず電話をしてください。でも、電話でドイツ語なんて無理って方は、やはり自分の身の回りで頼れる人を通してみてください。電話ぐらいならって、きっと病人の手助けをしてくれると思います。


C保険会社の書類(カード)をもって行く

 保険加入時に受け取った保険カード(書類)を持って、診療所に赴いてください。予約をしていれば、受付でカードを提出すれば、あとは待合室で少し待つだけです。


Dとにかく伝える

 ドイツ語が思うように話せないのに、病院の問診を受けるなんてレベルが高すぎると思うかもしれないですが、とにかくしっかり準備をして、熱く伝えてください!会話帳などで病院関連の用語を見せたり、身振り手振りを混ぜるようにすれば、大方伝わるものです。どうしても心配なときは、やはり頼れる人について来てもらうようにしてください。


Eお金はまずは全額払う

 診察が終わったら、後は処方箋をもらって会計を済ませます。ここでは、日本のように3割負担額をその時払えばよいというのではなく、診察時には全額自己負担をして、後日請求書を保険会社に送ることになります。


F薬局(Apotheke)に行く

 処方箋をもらったら近くの薬局に行き、そこでも代金を払って薬をもらってください。


G請求書などを保険会社へ送る

 全て済ませたら、後は最後に@治療費の請求書A処方箋BSTEPIN加入書のコピーC保険料請求用紙の4点を、こちらの宛先(STEPINのページへ)に送ればOKです。そうすれば、後日指定口座に全額払い戻されます(初回診療時のみ、自己負担金として25ユーロとられます)。


 以上がSTEPIN保険を利用した際の通院の流れになりますが、いざ病気になって本当に症状が重い時などは、そこからいちいち調べるのは大変ですよね。ですから、前もってかかりつけの医者を探しておくようにして下さい。

ドイツの医薬分業制と薬局

 ドイツではやたらめったら赤字の"Apotheke"の看板をよく目にします。これは、ドイツでは医薬分業制をとっているためであり、医者で診てもらってその場で薬をもらうということはできないからです。ですから、必ず処方箋をもらって近くの薬局(Apotheke)に行ってください。赤字の看板なので、本当目立つようになっています。

 また、ドイツの医療機関は土日祭日は休みです。それから、開業医については診察日はまちまちですが、だいたい水曜日も休みのところが多いようです。あと、午後は早く閉まってしまったりしますので注意するようにしてください。

 それから、薬局についても日曜日は休みです。ただ、一定の区間に必ず空いている救急薬局というものがあり、休日や夜間でも対応できるようになっています。これらの薬局は当番制となっていて、閉まっている薬局にも救急薬局カレンダー(Notapotheke-Kalender)というものが貼り出されています。

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