固定電話回線について
ここではドイツの自宅で固定電話を使用する方法についてご紹介します。日本へ電話する際はインターネット電話のSkypeが一番便利ですが、固定電話が必要になる場合もあるかもしれません。
その方法ですが、何も難しいことはありません。電話回線を契約するだけです。もし借りた部屋に既に電話回線がつながっている場合は既存回線引継ぎ手続き、新規で引き込む場合は新規契約があります。そのいずれかになりますので、以下でご説明します。
@既存の回線を引き継ぐ場合
引越しした部屋に既に電話の接続ジャックがあり、前の住人が2ヶ月以上の契約をしていた場合、その電話番号をそのまま引き継いで使用することが可能です。この場合の契約料金は25.78ユーロとなっています。ドイツ・テレコムに連絡をとるか、最寄のT-Punkteでその手続きをしてください。
A新規契約をする場合
部屋の回線が生きていない場合は、新規契約をすることになります。その場合は工事が発生します(工事自体は、基本的には集合住宅の回線端子盤をいじるだけなので、すぐに済むような簡単な工事です)ので、開通までにはだいたい2週間から1ヶ月半くらいかかります。料金は51.57ユーロです。
【申し込みの方法】
- ドイツ・テレコムに電話をする
上記の契約には、ドイツ・テレコム(ドイツのNTT)に電話をして、担当者に住所氏名や工事日を伝える必要があります。基本的には向こうの質問に答えるだけです。ただ、電話でのやり取りにはまだ難があるという方は、最寄のT-Punkteに行った方が安心です。
※電話番号:0800 330 1000(通話料無料) ※ドイツ・テレコムのホームページ
- 最寄のT-Punkteに行く
以上が電話回線の申込方法ですが、電話回線にもいくつか種類があります。アナログ回線やISDN回線もありますが、基本的にはインターネットと同時に使えるDSL回線を申込むことになると思います。その場合はインターネットサービスプロバイダとの契約も必要になってきますので、そちらについては下でご紹介します。
おすすめのプロバイダ
電話回線のみの場合は上記の方法で大丈夫ですが、インターネットと同時に電話回線の契約も済ませたい場合は、プロバイダのインターネットプランを申込むことになります。日本にたくさんのプロバイダがあるのと同様、ドイツにも多くのプロバイダがあります。主な会社を以下にご紹介します。
他にもありますが、私の知り合いなどが使用しており、特に評判のよかったものをピックアップしました。私自身はAliceを契約しており、開通から解約まで非常にスムーズにできましたのでお勧めです。料金もいずれも月額20〜30ユーロ程度のプランが揃っていますので、最新情報はホームページなどでご確認をお願いします。また、月額料金の支払いは銀行引き落としが基本になりますので、銀行口座の開設は前もって済ませておいて下さい。
ビリガーテレフォニーレン
ドイツから日本へ電話をかけるときは、一番便利なのがインターネットのSkypeだと思います。料金も一切かかりませんし、通話の音質も綺麗ですので文句ないです。ただ、Skypeの場合は相手もパソコンを開いていないと通じないので、すぐにかけたいときは困ります。また、インターネットが開通していないときに公衆電話からかけるといったこともあるかと思います。そんなときに、格安の国際電話回線を簡単に探してくれるのが、このビリガーテレフォニーレンです。
国際電話をかける際には、通常国別番号(日本の場合は81)などを入力してから相手先をダイヤルします。この際、国別番号の前に市外局番のように回線識別番号と呼ばれる番号を最初に入力することで、その格安回線業者のサービスが受けられるんです。その格安の会社を安い順にリスト表示してくれるのが、このビリガーテレフォニーレンなんです。
【ビリガーテレフォニーレンの使い方】
- ビリガーテレフォニーレンのサイトへアクセス
- 【Festnet】をクリック(既に選ばれていると思います)
- 【Schnellrechner】で【Japan】を選んで、【berechnen】をクリック
- 各社のリストが出てきます
- 【Zugang】の番号が識別番号です
- 識別番号を頭につけて、日本へダイヤル
(例:01059を使って東京へ電話・・・01059-0081-3-7777-7777) - 通話成功!
- 月末のドイツ・テレコムの明細書で同時引き落とし
@リストの見方
Japanを入力して出た検索結果の画面についてですが、まずは安い順に結果が出てきます。【c/min】が料金で、軒並2〜3セントのはずです。【Zugang】は回線(会社)の識別番号、【Takt】が60/60の場合は、1分でその料金が発生(1分1秒の場合は2分)するということです。
A料金請求
初めに、検索結果の画面で【Zugang】をクリックし、その画面の【Anmeldung】が【nicht erforderlich】になっていることを必ず確認してください。これは登録の必要なしという意味で、その番号を頭につけるだけで即電話ができることを表しています。そして、その請求は月末のドイツ・テレコムの通常の請求書にその分だけ明細表示されて出てきます。つまり、面倒な登録なしで簡単に使えるのが素晴らしいところです。
以上、ビリガーテレフォニーレンについてご説明しましたが、1分間でわずか3セント前後のびっくりするような値段ですので、固定電話から日本へ電話するのもこれで全然怖くないですよね。参考にしてみてください。